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» @AKY7o8_
見えなくなる世界が怖かった、今までの全てが失われていくようで、死にも等しい想いを感じていた。薄らいでぼやけていく世界、輪郭の境界線は曖昧になり、いずれは黒く塗りつぶされる。ただ一つ、消えゆく世界の代わりに、比例するようお前の顔だけが鮮明に残っていく。 posted at 01:02:23 くしゃくしゃにした紙袋の中に詰め込まれたダンボール。友達から貰った誕生日プレゼントの外装なんかを入れていた。捨てられない。そう思ってとって置くのに一年立てば邪魔になる。人も同じ。いらなくなればいずれゴミ捨て場に持っていかれる。何も喋れなくなって白い粉になって、小さな箱で埋められる posted at 01:13:18
ねえ?ほんのりと薄紅色に染まっている彼女の唇を視線でなぞりたい衝動に駆られた。ねえ、こっち見て?注視しそうになって、慌てて視線を逸らすと不満気な声が聞こえた。貴方のためのお洒落なのに。そう言われたときにはもうシャッターを切っていた。春色の唇が弧を描く。 posted at 01:58:30 ねえ!少し怒ったような声が耳に届いても、人混みを縫う足は止めない。喧嘩というよりいつもの言い争いだ。ちょっとばかり俺が折れなかっただけの。だけど解ってる。そのうち「ねえ」が聞こえなくなって、俺は足を止めるんだ。泣きそうになってるアイツを探しに逆走する、だから今だけの意地悪。 posted at 02:06:33 ねえ。甘い声が私の耳元をくすぐる、そんな近くで喋らないで。この距離感は未だに慣れない。どんなにキスをしても、どんなに愛されても、何かをねだるようなこの言葉はわたしの平常心をいとも簡単に崩すから。ねえ。わたしは三秒後に瞑る瞳を予見しながらもう一度彼の声を頭の中で響かせた。 posted at 02:12:35 ねえ。彼女は問いかけようとして続きを言わずに閉じてしまった。自慢ではないが私は他人の心の機微には疎い、しかし彼女の事となれば別だ。加えて手にした暖かそうなブランケット。手にした書類を置く事はしないが、それでも彼女が座れるように私は隣にスペースを空けた。彼女の眼差しが和らいだ。 posted at 02:17:15 ねえ!昔はもうちょっと高い声だったこの声も、今では落ち着いた声音となっている。ん?と尋ね返せばきっと堰を切ったように話出すのだろうが、出来れば今はご遠慮願いたい。抱きしめたい、キスしたい、触れたい、甘やかしたい。照れた姿を腕に閉じ込めて、小さい頃からのねえをオレはそのまま封じた。 posted at 02:23:12 泣いてる君を見るのは苦手。たとえそれがテレビを見ている時でも変わらない。俺のせいじゃないって解ってるのにオロオロする。逆に俺が泣いていると、君は少しだけ動揺する。泣かないでってハンカチを渡しながら、君が慰めてくれる。泣き止めばホッとするししてくれる。つまり俺達は似た者同士なんだ。 posted at 02:38:06
おめでとうにはちょっと安っぽいけれど、コンビニで買った苺大福を口に頬張る。伸びた餅は柔らかく美味しさで頬が落ちそうだ。だが今日は特別にわたしの分の苺も彼の皿に乗せる小さいけれど特別扱い。これは彼の特権、そしてわたしの特権。 posted at 23:13:28 バレンタインまで指折り数えるとあと3日。央に教わったガトーショコラの味は完璧だ…多分。可愛い包装紙に簡素なメッセージカードでこれでいいのか不安と期待が混ざったようなそんな気持ちがあと3日続く。心穏やかじゃないバレンタインはまさに戦争(CZ) posted at 23:19:53
彼の作るスイーツはまるで魔法。彼女のスイーツを食べる姿はまるで魔法。「美味しいわ」「そう?良かった!」言葉のやりとりはそう多くないが央と撫子には伝わり合うものが多かった。言葉よりも解りやすいケーキの甘さがそれを示すのである。 posted at 01:16:15
創作用垢。主に創作に使う。 posted at 18:05:11 ブラインドは埃が溜まりやすい。閉じ続けると、薄く漏れていた明かりすらも覆ってやがて暗い世界に変わっていく。それは徐々に光を失うから気付きにくいけど、盲目もきっとこういうことなのだと思う。「どうして君は笑わないの?」光が消えたときに、僕はその事実に気づいた。もう手遅れという事実も。 posted at 19:15:20 「好きな人?いないよ」冗談を交えながらする会話は表の私が作り出した幻想(イマージュ)。今私じゃない人が隣にいるキミが私に聞く「好きな人、いるの?」「……どうかな」他の誰であれば否定出来るのに、無邪気に首を傾げるたった一人には嘘がつけない。それが答えなんだ。 posted at 21:18:46 真っ赤なりんご。白い紙に置いてその赤さを眺める。下の方は黄みがかって赤さが和らぐが上に行けば行くほど赤さは増す。赤が濃くなるとより毒々しい、白雪姫はなぜこの赤さを美味しそうなどと思ったのだろう。ちっとも美味しそうに見えない。だってほら、さっきから白い紙が赤く濡れてく。 posted at 21:25:40
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last update 05/25 18:31
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