空腹になれば、体内のポッカリな空間は、そう皮膚の裏側で感じる欠落だ。今までコーヒーカップの輪郭をなぞっていた親指も、ある程度付け根の部分に疲労を覚えてくると、満足感がまた新しい種類の欠落を一緒に引き連れて参上することも珍しくない。 #emotional_shortcoming posted at 01:49:57 されない限り、きっと永遠にボクが膝抱えて縮こまっている秘密のクローゼットのドアをとん、とん、とはノックしてくれないのだろう。早朝に、雀の群衆が井戸端会議を始めているメロディーで日常的に少ない睡眠時間を更に削られると、欠落を覚えるし #emotional_shortcoming posted at 01:44:15 いくら慎ましく質素に、日常のボトルからワインを注ぐ度に、澱を散らばらせないように注意していたとしても、生活の中で欠落や欠落感を目の当たりにしたり、肌で感じたりしない日は、この小さな世界がある日突然、何かとてつもなく大きな暴力で破壊 #emotional_shortcoming posted at 01:40:42 ボク達は不完全な存在で、この世に生まれ堕ちた。そんなことは今まで生きてきた自分の人生のストーリーをマルチエンディングを貪るように舐め回しても、分かりきっていることで、どのストーリーを選んだとしても、自分には何処か大きな欠落がある。 #emotional_shortcoming posted at 01:36:55 しないからだ。だからその時は、その『完壁』という誤字こそが、不完全で頼りなくて、でも何だか愛おしかった。それこそが世界で唯一存在を赦された、完璧性という漸近線に極限まで近づいた古いギリシャ神話の登場人物のような、そんな気さえした。 #emotional_shortcoming posted at 01:33:40 そういう訳でこの無様でだらしない誤字を目の前にして、暇を持て余した右手の親指がコーヒーカップの縁をゆっくりと何度か撫でていると、段々この『完壁』という誤字が文字通り『かんぺき』に思えてくる。何故なら、この世には完璧な存在などありは #emotional_shortcoming posted at 01:25:50 という事実は、真っ当な義務教育を受けた者ならばきっと誰でも知っている。学校の国語の先生方が、黒板の鼻先で口を酸っぱくして仰っていたのを、瞼を閉じれば世界一お手軽なプライベートシアターにありありと映しだすことだって出来るのだ、今も。 #emotional_shortcoming posted at 01:21:32 最近、ふと、気付いたことがある。それは飲みかけのコーヒーを片手に、半ば上の空になりながら退屈な仕事の文書を読んでいて『完壁』という二字熟語を見付けた時だった。『完璧』の『璧』という字は、土台になっている部分が『土』では無く『玉』だ #emotional_shortcoming posted at 01:20:01
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last update 05/26 14:27
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