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ニンジャスレイヤー@NJSLYR

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2017年08月17日(木)1 tweetsource

2017年08月16日(水)6 tweetssource

2017年08月14日(月)17 tweetssource

8月14日

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ニンジャスレイヤー@NJSLYR

カヤシダは考え込んだ。「社員IDやどこかの市民権があるわけでもないし、こういう時ってどんな扱いになるのか」「心配いりません。お気遣いありがとうございます」コトブキは頭を下げた。カヤシダは苦笑した。「ベラベラ喋る奴だって思ってるだろう。許してくれ。話の通じる相手に飢えてたんだ」34

posted at 00:01:59

8月14日

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ニンジャスレイヤー@NJSLYR

「こういう時は希望を捨てない事が大事です」コトブキは励ました。「歌を歌いましょうか!わたしは歌えますよ、何曲もおぼえています」「いい、いいよ」カヤシダは制止した。「見張りがいるに決まってる」「ほっとけばいいんですよ!ボスにお伺いを立てないと何も決められないんですから!」35

posted at 00:09:09

8月14日

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コトブキは立ち上がり、本当に歌い出した。「アー、良い電気メンテナンス、電気で……ア!」コトブキの歌が止まった。彼女は鉄格子の向こうに立つ赤黒のニンジャを見た。彼女はカヤシダを見て、にっこり笑った。「ほら、大丈夫」「随分遠くから聞こえて来たぞ」ニンジャスレイヤーは言った。36

posted at 00:17:23

2017年08月13日(日)40 tweetssource

8月13日

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(あらすじ:サンズ・オブ・ケオス創始者ブラスハートの情報を掴んだニンジャスレイヤーは、彼が参加するナスカ・プラント制圧ミッションの途上にあるオムラ空中要塞メガスゴサに潜入した。ブラスハートはムテキとチャドー呼吸を操る極めて強力なニンジャであり、苦戦する)

posted at 21:20:01

8月13日

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(イクサの決着がつかぬまま、第二飛行甲板は地上からの対要塞攻撃を受けて崩壊。ニンジャスレイヤーは地上に落下する。用具室でオムラのマスコット、オムーの着ぐるみを入手して行動していたコトブキは、最終的にジェットパックを確保し、落下するニンジャスレイヤーを見事に助けた)

posted at 21:21:58

8月13日

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(このまま無事に地上へ着地できれば順調と言えたところだが、対空砲弾を受けたコトブキは墜落。機能障害から復帰してみると、そこは野戦病院めいたテントであり、彼女の介抱をしたのはクラバサ社の医療社員で、現在は捕虜だという。つまり彼女ははからずも、ゲリラ組織「アンデスの虎」の懐にいる!)

posted at 21:27:08

8月13日

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「奴らはまともじゃない」医療社員……カヤシダは外を気にしながら囁いた。「確かにオムラ・エンパイアのやり方は客観的に見て相当ひどいとは思うよ。僕も驚いてる。あんな会社に就職はごめんだね。奴らもまともじゃない。だけど虎の奴らも同じさ。現地の人間を解放する為の戦い?そんなワケあるか」1

posted at 21:31:37

8月13日

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「プラント建設で家族を失ったり、追い出された人達をまとめているのでは?」「勿論そういう奴らが喜んで合流した。だが皆、後悔しただろうな。いや、狂ってしまえば平気か。悲しいね」「それはケツァルカトル=サンとかいうリーダーがひどいのでしょうか?」「ああ、そうさ。ガム食べる?」「はい」2

posted at 21:35:00

8月13日

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ガムを噛むコトブキを、カヤシダは不思議そうに見つめた。「食べ物も人間と同じなのかい」「わたしはそうですね。それで、ケツァルカトル=サンはどんな悪さを?」「ああ。奴はインヘニオ谷のエメツ鉱山が聖域であると主張している。ニンジャの化石があり、侵犯してはならない。で、侵犯者は殺す」3

posted at 21:40:25

8月13日

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「ニンジャ?化石?」「だろ?ナンセンスだ!ナンセンスな理由で人を殺す!ナンセンスな理由でイノベーションを停滞させている!」カヤシダは手を広げた。「エメツは夢の資源なんだ。オムラがおかしくたって、そんなニンジャ伝説ブルシットで何もかも台無しにされたらサラリマンはやっていけない!」4

posted at 21:44:15

8月13日

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「エメツとは何なのでしょう?」「ん?専門外の人には…そうだね。ええと、月破砕年を期に世界中から産出されるようになった鉱石さ。これ」カヤシダは首飾りの石を見せた。光を一切反射せず、目の錯覚めいて黒い石だ。「触媒、反重力、エネルギー源、移動ポータル、電子ネット。無限の可能性がある」5

posted at 21:48:31

8月13日

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「なぜ急に掘り出せるように?」「磁気嵐……電子的な事象が物理世界に影響を与えた副産物らしい。当時はノイズ風なんていう事件もあった。子供心に多少覚えている。月も割れた。10年経って、学者レベルでは解明も進んでいるのかな……実際に有用な資源を目の前に、結果を待ってなんかいられない」6

posted at 21:53:06

8月13日

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「ミステリアスですね」「君のように自我のあるオイランドロイドの出現というのも、あの月破砕年の大異変に関係しているのかもしれないね……」カヤシダは黒い石を手に、少し考え込んだ。そういうタチの人間のようだった。「貴方はここで医療行為を?」「そうさ。だけど、きっと社が助けに来る」 7

posted at 21:59:08

8月13日

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「そうかもしれません」「虎はカタナ社の助けを得ているが、オムラの要塞まで出てくれば話が違って来る。制空権はすぐ獲られる。じきにこの地上が戦闘になる」カヤシダは緊迫した表情に戻り、「絶対に生き残って、クラバサ社に復帰してみせる」「愛社しているのですね」「他に頼れるものが無いのさ」8

posted at 22:02:51

8月13日

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「ううん……」コトブキは曖昧に頷いた。オムラ部隊はブラスハートと共に降下作戦を強行した。この医療社員にとっては、彼らが頼みの綱ということになる……「オイ」テントの入り口に新たな人影。アサルトライフルをカヤシダに向け、コトブキをじろりと睨んだ。「スパイか。そいつ。何かわかったか」9

posted at 22:07:41

8月13日

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「オムラとは関係がないようだ。オイランドロイドに過ぎないな。出自はよくわからないが雷神エンブレムもない」「頭を壊してニューロンチップかなにか取り出せば、どうだ」「それができる施設も無いだろう?カタナに引き渡すならまだしも」「……とにかく来い。出ろ」ゲリラ兵は二人を促した。 10

posted at 22:10:28

8月13日

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「何処に向かう?」「ここは危険が多い」ゲリラ兵は銃で空の巨大な影を指した。メガスゴサ。流れ星めいた対空・対地砲撃が垣間見える。「鉱山内に移動する」(ひとまず僕に任せて)ゲリラ兵の後をついて歩きながら、カヤシダはコトブキに唇の動きで伝えた。コトブキは無言で頷いた。11

posted at 22:14:55

8月13日

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「神聖な場所に入れてもらえるなんて光栄だね」カヤシダは皮肉めかして言った。ゲリラ兵は振り返らず言った。「その通りだ。これもニンジャ神の恩寵であり、ケツァルカトル=サンの寛大かつ崇高な決断である」「崇高な、グッドトリップの煙とか……素敵なんだろうな?」「ややこしい言葉はやめろ」12

posted at 22:17:15

8月13日

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カビ臭い坑道を照らすのはLEDボンボリライトだ。壁にはごく最近描かれたとおぼしき蛍光チョークの壁画がどこまでも伸びている。危険なヘビめいた存在の長い身体と、ドゲザする人の列である。「どこまで連れて行く?」「聖殿の解放は異例だ。まずは儀式を行う」「儀式」カヤシダは溜息をついた。13

posted at 22:22:41

8月13日

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「危害は加えないでくれ。僕はいなくなれば困るのは君達だぞ。僕が君達何人の命を救ってきたか考えるべきだ」「それはケツァルカトル=サンがお決めになる事だ……!」オオオオン……オオオオン……坂を下るほどに、唸りが明確に聞き取れるようになってきた。風の音ではない。儀式チャントだった。14

posted at 22:27:03

8月13日

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不意に通路がひらけた!コトブキは目を見開いた。驚くほどに高い天井部。巨大な空洞だった。採掘用のクレーンや仮設エレベータ類はそのまま放置されていた。空洞の奥には急ごしらえの祭壇じみた台が組まれ、それを囲んで、ゲリラ兵たちがチャントを唱えながら、繰り返しドゲザしていた。 15

posted at 22:30:41

8月13日

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出迎えた格上の者にゲリラ兵がオジギし、カヤシダとコトブキを引き渡した。その者が先導すると、兵士たちが脇にのいて道が生じた。コトブキは暗視視界で見渡す。兵士の人数は二百人弱。これで全部ではなかろうが、実際小規模。「来たか」よく通る声。台上の者の目が光った。「参れ。こちらへ」16

posted at 22:34:16

8月13日

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「ニンジャ!」コトブキが呟いた。とてつもないアトモスフィアを感じたのだ。南米遺跡めいた衣装のニンジャ装束をまとったその者こそ、このゲリラの指導者、ケツァルカトルであった。「上がれ!異邦の者らよ!」ふたりは顔を見合わせ、大人しく従って、台の階段を上がった。 17

posted at 22:37:03

8月13日

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近づくと、ケツァルカトルの迫力は増し、カヤシダは脂汗を流し、震えだした。「その……儀式というのは……」「この地に非信仰者を迎え入れるには決断とディープ瞑想を必要とした」ニンジャは言った。「だがカヤシダ=サン、お前は実際、戦力として無視できぬ。護らねばならぬ。苦渋の決断だ」 18

posted at 22:41:38

8月13日

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「なるべく穏便に……」「飲め!」ケツァルカトルは司祭ゲリラ兵に命じ、壺から盃に液体を汲ませた。カヤシダは激しく震えた。コトブキが割って入り、「わたしが先に」と言った。「例の……落下して来たとかいう奇妙なオイランドロイド」ニンジャは目を細めた。「よかろう。貴様にも赦しは必要也」19

posted at 22:45:51

8月13日

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コトブキは目を閉じ、カヤシダが制止するのを待たず、盃の液体を口に含むと、それをグイと呷った。コトブキは口を拭った。「ハーッ……発酵したヤギミルクの類ですね。成分に問題ありません」「問題だと?」「わ、わかりました」カヤシダが慌ててコトブキの後を引き取り、盃を飲んだ。20

posted at 22:50:12

8月13日

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ひどい味にカヤシダは呻きを殺した。ケツァルカトルは己の指に傷を入れ、その血によってコトブキとカヤシダの額に丸印を描いた。「汝らは一時的にこの聖殿に留まる事を赦された」彼は手を広げ、兵士達を見渡した。どよめきとチャントが応えた。「オオオンニンジャ!」「オオオンニンジャ!」21

posted at 22:54:02

8月13日

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「ひとまず助かったか」カヤシダがコトブキに囁いた。「オオオンニンジャ!」「オオオンニンジャ!」チャント!LEDボンボリの光が強まり、ひととき空洞の背後にある何かを照らした。それが闇の中に垣間見えたのはほんの一瞬であったが、カヤシダは恐慌にとらわれかけた。「アイエエエエ!?」22

posted at 22:58:36

8月13日

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「これは!」カヤシダの見開かれた目の見たものを追って、コトブキもそのときそれを視界に入れた。彼女の暗視視界はより精細にそれをみとめた。岩壁に半ば埋まるようにして、ラオコーンめいた苦悶の表情で凍りつく、全長20メートル超の石化したニンジャの姿を……! 23

posted at 23:01:04

8月13日

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「石像、石像、石像」カヤシダは頭を抱え、うずくまって、機械的に唱え続けた。「精緻な石像。古代文明。おかしくない。俺は狂ってない、俺は狂ってない、俺は狂ってない」「大丈夫ですか!」コトブキが背中に手を当てた。「大丈夫……平気だよ……!石像なんだ!」「儀式は成れり!連れてゆけ!」24

posted at 23:04:26

8月13日

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「ぼ……僕らをどこへ……」「地下牢だ!」繰り返されるチャントの中、連行ゲリラ兵がカヤシダの腕をグイと引いた。「謁見は終わりだ!畏れ多いぞ!」「ア……ア……地下牢……貢献しているはず……医療行為だって……」「設備は運び込む。問題なく医療行為させる」「彼女はどうするつもり……」25

posted at 23:11:48

8月13日

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「神聖娼婦に向いているのでは。オイラン医療行為だ」兵士は神がかって言った。「だめです」コトブキが言った。「自我が……自我があるんだ」カヤシダは朦朧としながら言った。「オイランドロイドは君たちよりずっと腕力もある。殺されるだろう」「ケツァルカトル=サンの御神託次第だ。歩け!」26

posted at 23:18:13

8月13日

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カゴーン!さらなる深層まで歩かされた二人は、同一の狭い玄室に放り込まれ、鉄格子を降ろされた。そこにはフートンもない。壁にはやはり神がかった蛍光チョークの壁画があり、1秒たりとも落ち着かせはしない。「畜生。まるで留置場じゃないか」「実際捕虜ですから」コトブキは残念そうに言った。27

posted at 23:23:29

8月13日

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「奴らは狂っているが……ある種の信頼関係が築かれていた……その筈だったのに」カヤシダは言った。「裏切られた気分だ。待遇は悪化した……」手で顔を覆い、思い出したようにコトブキを責めた。「なぜ君はそんな風に平気なんだ!」「大丈夫!なぜなら、わたしは一人で来たわけではないからです」28

posted at 23:27:43

8月13日

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「一人ではない?」カヤシダは眉をひそめた。そして声のトーンを落とした。「仲間も……ええと……ウキヨなのかい?」「いいえニンジャです」コトブキは首を振った。「きっと無事です」「ニ……ニンジャってのは凄いが」カヤシダは呑み込みきれない情報に慄きながら、「居場所がわからないだろう」29

posted at 23:35:08

8月13日

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「たぶん大丈夫です」コトブキは言った。「今ははぐれていますが、最終的に目的地はこの"アンデスの虎"の本拠地になるわけですから。何故なら……」「何故なら?」「エット」コトブキは答えを飲み込んだ。ケツァルカトルを殺しに来るブラスハートを狙っているのが我々なのだ、とは言えなかった。30

posted at 23:40:13

8月13日

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「カイル・オズモンド=サンについてご存知ですか」コトブキはひらめいて、尋ねた。「カイル=サン?カイル上級社員?」カヤシダは驚いて聞き返した。「ウチの偉い社員だよ。会ったことはないが、社内報でよく……君、詳しいんだね?」「その、オムラ要塞に同船していて……カイル=サン」31

posted at 23:46:04

8月13日

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「カイル上級社員が?どうして?」カヤシダは訝しんだ。「わざわざ要塞に?え……なんだかよくわからないな」「そういうものですか?」「上級社員が最前線に?何しに?いや、君に聞いたところで答えは得られないわけだけど……」「心配の度合いが強いとか」「ううん」釈然としないようだった。32

posted at 23:50:45

8月13日

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「お知り合いではないと」「そうさ。でもいいんだ」カヤシダは言った。「とにかく突入してきた奴らに誤射される前に社員IDさえ確認させる事ができれば、どうとでもなる。我が社はオムラ・エンパイアとは同盟関係だし……ハア……」「元気を出してください」「君の事は……どうしたものか」33

posted at 23:58:45

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