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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR

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2018年02月23日(金)64 tweetssource

 

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2月23日

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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR

「イヤーッ!」「アイエエエエ!」乱暴な張り手を頬に受け、ブルネットのオイランはタタミに倒れ伏した。顔はオイランの命とも言える。だが残虐なニンジャは気にしなかった。充分手加減したとでも言わんばかりだ。「とっとと立ち上がれ。その奇麗な腕を使ってな」ニンジャの名はホークヴィル。 1

posted at 22:12:41

2月23日

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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR

オイラン待合室はタタミ8枚程度で、ネオサイタマ風の鏡面台や、フジサンのペナント、ボンボリ、「定時退社」のショドーなどが飾られていた。震えるオイランの腕はホークヴィルの言葉通り、華麗だった。華奢なサイバネティクスの腕なのだ。白金色で、ナスや鹿の微細なレリーフが施されている。 2

posted at 22:15:47

2月23日

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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR

この腕はホークヴィルが与えたものだ。正確には、言いくるめて借金させ、敢えて生身の腕から手術させた。(お前はミボナ・ストリートのオイランのナンバー・ワンになりたいんじゃなかったのか?ンン?)なおも躊躇するオイランの両腕を、ホークヴィルは狙いすましたイアイで切除した。外道の所業だ。3

posted at 22:19:54

2月23日

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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR

(この腕のほうが客が取れるし、すぐに借金も返せる。WIN-WINでやっていこうや。俺の取り分は3割でいい。7割も稼いだら、腕の借金もあっという間に返せるし、あっというまにシトカの高台に豪邸が買えるぞ。わかっているだろうが!)だが過冬の金融は利息がかさみ、元本が崩せない。 4

posted at 22:22:04

2月23日

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ホークヴィルは容赦なく取り立てた。最終的に彼女は体調を崩し、仕事もままならなくなった。この日、ホークヴィルは最後通牒に訪れたという寸法だ。「利息が返せんのなら、一括返済だ。キュメイ社のデザイナーズ・アームを付け替えたい野心溢れるオイランは吐いて捨てる程いる」カタナに手をかける!5

posted at 22:25:36

2月23日

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……KNOCK。KNOCK。鉄扉が音を鳴らした。ホークヴィルは構わずオイランを追い詰め、カタナを微かに鞘走らせ、舌なめずりした。「俺の美しい剣技で、痛みもない。他の安い腕に付け替える時、苦しむのはイヤだろう?大人しくしろよ……」KNOCK!KNOCK!ホークヴィルは舌打ちした。 6

posted at 22:28:36

2月23日

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「何だ!取り込み中だ!」「……ベアゴージ=サンからの差し入れです。ホークヴィル=サン」冷たい声が扉の向こうから聞こえた。「ベアゴージ=サン……?」ホークヴィルの眉が動いた。過冬の名前となれば、無視するわけにもいかぬ。この異常なオーロラや、街なかの争乱に関する警戒情報の類か。 7

posted at 22:31:16

2月23日

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「チッ」ホークヴィルはドアノブに手をかけた。その瞬間だった。「イヤーッ!」「グワーッ!?」「アイエエエ!?」オイランが悲鳴をあげた!何故なら、ホークヴィルが掴んだ瞬間、ドアノブが砕けながら回転し、ホークヴィルの身体はそのままグルグルとドアノブごと回転したのである!「グワーッ!」8

posted at 22:32:54

2月23日

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「まずい……!」ホークヴィルは扇風機めいた回転の中で手を離した。遠心力によって吹き飛ばされたホークヴィルは鏡面台に叩きつけられる!KRAAASH!「グワーッ!」「アイエエエエ!」オイランが泣き叫んだ。ドアノブの破壊されたドアを無造作に押し開き、赤黒のニンジャが入ってきた。 9

posted at 22:36:02

2月23日

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「ドーモ。ホークヴィル=サン」赤黒のニンジャはドアノブを床に放り捨て、ジゴクめいてアイサツした。「……ニンジャスレイヤーです」「ニンジャスレイヤーだと!?」嫌な予感がした。確かシトカの外で過冬とひと悶着あった件でその名が……しかし彼は今の今までタカをくくっていた。 10

posted at 22:39:09

2月23日

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(確か、ボスに楯突いて……「ワイズマン」の連中が動き出したんじゃなかったか?それが何故、こんなヤクザシノギの場に……!?)「ド、ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン。ホークヴィルです。いったい貴様は……俺に何の用だ」「サツガイを知っているか」「サツガイだと?知らぬ……」 11

posted at 22:42:07

2月23日

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ニンジャスレイヤーは一歩踏み出す。ホークヴィルは鏡面台の上で蹲踞姿勢を取り、イアイを構えた。そして不吉な思いに至った。「ベアゴージ=サンの名を出したな……貴様……」「殺した」ニンジャスレイヤーは答えた。「そして貴様の名を手に入れた。貴様からも一人、過冬のニンジャの名前をもらう」12

posted at 22:44:41

2月23日

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「ほざくがいい!」キュイイイ!ホークヴィルの右腕が微細な駆動音を発した。彼の利き腕もまたサイバネティクスだ。「イヤーッ!」カタナを抜き斬る!ホークヴィルはニンジャスレイヤーの首を切断した。その期待的ビジョンが網膜にあらかじめ映った。だが現実は違った。「グワーッ!?」 13

posted at 22:48:10

2月23日

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ナムサン!ホークヴィルは真っ赤に染まった目で、天井に叩きつけられた己の利き腕を見た。一撃目は腕の付け根を抉る左手。二撃目の右手が引きちぎった。瞬間的な、荒々しい二段攻撃だった。「アバ……グワーッ!」鮮血と機械油が噴出!「アイエエエ!」オイラン悲鳴! 14

posted at 22:50:29

2月23日

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「イヤーッ!」「グワーッ!」怯んだホークヴィルの首をニンジャスレイヤーは締め上げ、高く吊り上げた。「グワーッ!」「ニンジャの名を言え、ホークヴィル=サン」ニンジャスレイヤーの目が赤黒く火を放った。「貴様は知っている筈だ」「な……何を……アバーッ!」黒炎が身体の中に注ぎ込まれる!15

posted at 22:53:05

2月23日

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熱と呪詛の力がホークヴィルのニューロンを焼いた。朦朧とした意識の中で、彼は何とか有効な情報を絞り出し、命を長らえようとしていた。生存本能が譫言めいた震え声が漏れさせた。「……ア、ア、チェンバーレイン=サンの……事か……」「……」ニンジャスレイヤーの瞼がぴくりと動いた。 16

posted at 22:55:06

2月23日

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「き……貴様は……ボスの命を狙う……テッポダマだろう……お、俺は忠誠よりも命を取る……チェンバーレイン=サンは……ボスの邸宅を……アバーッ!」目鼻から炎が噴き出す!「助け、アババババーッ!」「殺して……殺して!」オイランが泣きながら首を振った。「そいつを!」 17

posted at 22:57:49

2月23日

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「……知った事ではない」ニンジャスレイヤーは冷たく言った。それから再びホークヴィルに注意を戻した。力を込める!「イヤーッ!」「アバーッ!サ……サヨナラ!」ホークヴィルは爆発四散した。オイランは美しい手で顔を覆い、俯いて嗚咽した。ニンジャスレイヤーはノブの無いドアを引き、去った。18

posted at 22:59:58

2月23日

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ドンツクドンツクブブンブーン。ドンツクドンツクブブンブーン。ストトントトントントトーン。黒く四角い高級IRCスピーカーから即物的なボディ・ミュージックのビートが流れ、四つの六人がけソファと巨大な液晶テレビモニタ、ルームランナーを擁するリビングに響き渡った。 20

posted at 23:04:26

2月23日

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「ヘンッ!ヘンッ!」毛の長い室内犬が吠えながらグルグルと走り回っている。液晶テレビモニタの正面を向いたソファでは、ニンジャが両横に二人ずつ肌もあらわな女を座らせ、前かがみになってゲーミング・コントローラーを激しく動かしていた。KABOOOM!ゲーム画面でデジタル手榴弾が爆発した。 21

posted at 23:07:50

2月23日

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「ハッハッハッハッハー!見ろよ!」画面を指さして笑うこのニンジャの名はチェンバーレイン。「これで何勝だったかな?どうやっても勝っちまう、負けようがねえ、むしろ」「スゴーイ」「カッコイー」女たちは彼に友好的に相槌を打ち、太腿を撫でたり、耳を指で触れたりしていた。 22

posted at 23:11:19

2月23日

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「ま、要はな、マップをどれだけ覚えるかだよ。で、相手が向いていない角度に移動して、撃つだけだよ。簡単なもんだよ」「スゴーイ」「俺はな、ゲームパッドを使ってる。なにしろ、ニンジャだから、ハンデをやっている。それでも勝ちまくる」「ねえ、チェンバーレイン=サン、プール入っていい?」 23

posted at 23:13:28

2月23日

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「おう、好きに入れ!この家はな、俺様の持ち物みてえなもんだよ」チェンバーレインはルームランナーから降りた女に言った。「俺らももうちょっとゲーミングしたら、ビーチ・タイムといこうか」「ワースゴーイ!」「素敵!」「そのあとはサシミを食うんだ。皿になれよ」「スゴーイ!」 24

posted at 23:16:04

2月23日

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「ヘンッ!ヘンッ!」室内犬はグルグルと走り続けている。「ここはヘヴンズ・スイート。お前ら、こんな体験、めったに出来ねえぞ!」「カッコイー!」「スゴーイ!」なんたる退廃か……。クリスタル・チャブの上にはナチョ・スシと、白い粉末の崩れたラインが散らばっている。 25

posted at 23:21:16

2月23日

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「ここでは俺様がホストで、ルールなんだ。客はお前らだ。で、もてなす。皿になりたい奴は誰かな?」「スゴーイ」ハイになった女たちは互いに顔を見合わせ、笑った。チェンバーレインはいつの間にかゲームパッドから鋭利なナイフに持ち替えている。「ブラッド・ソースを提供するのは誰?」 26

posted at 23:22:42

2月23日

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「エー?」「ワカンナーイ……」「OK、OK、そしたら、このナイフをこうやって……」チャブの上に置き、クルクルと回転させる。「さあ、このナイフが指し示すベイブがその係になろう!」ナイフはクルクルと回っている。女たちは笑いながら顔を見合わせる。SPLAASH!庭では一人がプールに飛び込んだ。27

posted at 23:24:42

2月23日

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「ヘンッ!ヘンッ!ヘンッ!」走り回っていた室内犬が、ガラスのところで足をつっぱり、目を見開いて激しく吠えた。ドクン。チェンバーレインの心臓が強く鳴り、研ぎ澄まされた意識が流れる時間を遅くさせた。プールの水飛沫がゆっくりと落ちると、プールサイドには見慣れぬ者が立っていた。赤黒の。28

posted at 23:26:31

2月23日

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水中からゆっくりと顔を出した女が、ツカツカと通り過ぎる赤黒のニンジャを見、呆然として口をひらく。「ヘ……」室内犬がピンと張りつめたようになり、そのまま泡を吹いて倒れた。赤黒のニンジャは真っすぐに歩いてきた。無造作にガラスを拳で破砕した。KRAAAASH! 29

posted at 23:31:56

2月23日

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ガラス片がゆっくりと撥ね散らかる。粒となったガラスは溶岩めいて赤く光り、床を点々と焦がす。「どけェ」チェンバーレインは女たちをなぎ倒し、カラテ警戒した。赤黒のニンジャは窓をくぐって室内に至ると、ジゴクめいてアイサツした。「ドーモ。チェンバーレイン=サン。ニンジャスレイヤーです」30

posted at 23:35:09

2月23日

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「……」チェンバーレインは目を細めた。そしてアイサツを返した。「ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン。チェンバーレインです。キアイが入ってやがるなァ……ここが何処か、当然わかっているんだろうな……?」「だから来た」 31

posted at 23:39:03

2月23日

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二者の殺気が衝突し、ニンジャリアリティショックに直面した女たちが白目を剥いて立て続けに気絶した。チャブの上でクルクルと回っていたナイフが、チェンバーレインを指して止まった。「「イヤーッ!」」アイサツ終了からコンマ1秒、二者は動いた!チェンバーレインはナイフを掴む! 32

posted at 23:40:40

2月23日

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「イヤーッ!」掴み取ったナイフで、チェンバーレインは振り向きざまに斬りつけた。ニンジャスレイヤーは上体をそらし、シャープな斬撃を躱した。「イヤッ!イヤーッ!」弛緩しきったゲーミングとは対照的に、チェンバーレインは巧みなナイフ捌きでニンジャスレイヤーに繰り返し攻撃! 33

posted at 23:44:59

2月23日

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「イヤーッ!」残像を伴う速い斬撃がニンジャスレイヤーを襲う。そこから更に、しなやかな上半身の動きから繰り出される刺突攻撃!「イヤーッ!」二度!三度!四度!五度目でニンジャスレイヤーは隙を捉えた。身体の外側へ躱し、ナイフ持つ腕に肘打ちを叩き込んだのだ!「イヤーッ!」「グワーッ!」34

posted at 23:49:05

2月23日

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怯んだところに、「イヤーッ!」「グワーッ!」脇腹への強烈なショートフック!チェンバーレインはキリモミ回転しながらソファに叩きつけられた。「こいつ……!」チェンバーレインは頭を振って体勢復帰した。「サツガイを知っているか」ニンジャスレイヤーは尋ねた。 35

posted at 23:50:37

2月23日

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「サツガイ……?なんだ、それは」チェンバーレインは顔をしかめた。「イカレ野郎が過冬に仕掛けに来てるとは聞いたがよ……ソウカイ・シンジケートのテッポダマか?調子に乗るんじゃねえぞドチンピラ……」チェンバーレインは血の唾を吐き捨てた。「死にやがれ!イヤーッ!」「イヤーッ!」 36

posted at 23:54:02

2月23日

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SPLAAASH!熱い血飛沫が噴き、ナチョスに降りかかった。「アバッ」チェンバーレインが震えた。ニンジャスレイヤーは抉り取った心臓を握りつぶした。「アバババーッ!」チェンバーレインが目を見開いた。「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーはチェンバーレインの首を掴んだ! 37

posted at 23:55:39

2月23日

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「イヤーッ!」「アバーッ!」黒炎が苛む!「アバババーッ!違う!この邸宅には、ボスは、い、いらっしゃる事は無い!ここはボスの……いわば……とにかく俺はアババババーッ!」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは力を込める!「アバババーッ!畜生呪われろ!ワイズマンがもう動いてるんだ……!」38

posted at 23:59:27

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