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あおば(BBCN:ルーク)

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2011年10月25日(火) 1 tweets

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#twnovel よく前をとおっていた建物が取り壊されていたけど、なにがあったのか思い出せなかった。そのかわりあの人の言葉がうかぶ。「この世からなくなるとき、それにまつわる記憶も持っていくのさ」……嘘をついたね。だってあなたの言葉やぬくもり、そのすべてをこんなにも覚えているもの。

posted at 21:18:31

2011年03月13日(日) 5 tweets

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#twnovel 夜空にうかぶ銀の月をぼんやりと眺める。人々はかつてあそこにたどりついたのだという事実が、僕を強くする。いやちがう『人々』じゃない。あそこにたどり着いたのは『僕たち』なんだ。そうだ。僕たちはやれる。なんだってやれる。ぐっと拳を握りしめ、僕は立ち上がった。

posted at 02:24:24

#twnovel 星売りは瓶から光る粒を取り出すと、ひとつ、またひとつと指で弾く。そのたびにひゅいんと音がして夜空を流星が滑る。「なんだ、えらく気前がいいな」隣の男が言うと星売りは笑った。「今日は街が暗いのでよく見えるでしょう。これが今のわたしに出来ることなのですよ」

posted at 02:07:45

#twnovel 「究極のプリンって知ってる?」突然、彼女はいつもの笑顔で言った。「希少な卵とか牛乳でつくるとか?」「普段料理なんてしたことない人が一生懸命作ってくれるプリンのこと」笑いながら差し出されたエプロンを受けとり、僕はぎこちなく卵を割り始めた。…どうなっても知らないぞ。

posted at 01:32:39

#twnovel 「ほらあの人、さっきもいたよね」僕は彼女にささやく。後ろの方の車の中で、アンパンを食べてるスーツ姿の男をさっきも見た気が。「刑事かな?」「違うわ。あれは娘の人生初デートの後をつけている刑事気取りの父親よ」「ってことは」「そう」「初デートだったの!?」「そこ?」

posted at 01:08:23

#twnovel 「おはよー!」振り返るとくされ縁の女友達がいた。「ん、眼悪かったか?」「んーん、ダテメガネ。これであたしもお利考キャラになるのだよ。委員長だよー」「……伊達眼鏡とか、ちゃんと漢字で書けるようになってから言おうな」「むー」「あとお利口の字間違ってる」「え?」

posted at 00:37:24

2011年02月28日(月) 1 tweets

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#twnovel 「調理実習のシュークリームが残ったんだけど、食べる?」言って彼女は笑った。「普段お世話になってるからって以上の意味は全くないんだけど、別に勘違いしてもいいよ?」「なんだそれ」僕は苦笑する。「してくれたらちょっと嬉しいから、かな?」ああまったく……それは卑怯だよ。

posted at 21:59:16

2011年02月26日(土) 1 tweets

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#twnovel この惑星が海におおわれるまえ、そいつはいたらしい。頭に赤き冠をかぶり、世界に朝をもたらす声をもつ伝説の生き物。爺ちゃんが言ってたそいつを探して僕は旅にでた。唐揚げにすると美味いとも言ってたから食ってみたくもあるけど、ほんとは僕はただ旅にでる理由がほしかったのだ。

posted at 22:59:58

2010年12月31日(金) 1 tweets

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#twnovel 「煩悩と願いの違いってなんだろ?」彼女はいつも明確な答えを持ってる。「そうね。『あなたがわたしを好き』っていう気持ちは願いで『自分のものにしたい』っていうのは煩悩かな」「……知ってた?」「もちろん」にっこり笑った彼女がたまらなく好きで、ボクはキスしたくなるのだ。

posted at 16:42:17

2010年11月11日(木) 1 tweets

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流行りに乗せられてポッキーを食べてる。3本目を咥えたとき、あなたが来た。一本ほしいって子供みたいに言うから、ん、って顔を近づけてみせると驚いて顔を真っ赤にする。そういうところ、可愛いですね。咥えてたポッキーを手にとって口へと運ぶ。どういう意味か、わかってますか? #twnovel

posted at 22:13:20

2010年10月19日(火) 1 tweets

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#twnovel 「ようは腕の力と腹筋なんだ」身長よりも少し高い鉄棒で、父はいとも簡単に逆上がりをしてみせた。幼いころに遊んでくれなかったが、還暦になってあの頃を埋めようとしているのか。「凄いね」言って、僕もやってみる。逆さまの景色に父が見えるが、時間が巻き戻ったりはしなかった。

posted at 21:59:46

2010年10月04日(月) 1 tweets

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#twnovel 取り替えようと手にした新しい丸型蛍光灯が光っていた。ふと頭にのせてみると、そこに浮かんで外せなくなった。暗いところでは便利だがそれだけであり、空を飛ぶなどはできなかった。同じような人も増えているらしいが、きっと彼らは「余計なことをしたな」と思っていることだろう。

posted at 20:47:54

2010年08月24日(火) 1 tweets

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#twnovel その人は不思議な人だった。星が綺麗と言ったら、夜空に腕をのばして手のひらにのせた光るものをくれた。それはたんなる手品だったけど、とっても嬉しかったのを覚えてる。星はいまもわたしの指で光ってる。その人は手品みたいに消えてしまったけど、この光はきっと消えないだろう。

posted at 20:32:50

2010年07月15日(木) 1 tweets

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#twnovel 彼女とすれ違ったとき、ぼくたちはひと目で理解しあった。街を歩きながら話しつづけ、夜はただ抱きあって話しつづけた。そして朝に別れた。お互いにもう会うことはないと理解していた。だけど、この先何があっても生きていける。ぼくたちは、消えることのない希望を手にいれたのだ。

posted at 21:46:02

2010年07月08日(木) 2 tweets

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#twnovel 何の変哲もない短冊。何の変哲もない笹。その二つが合わさったとき、あらゆる願いが叶えられる。それらを巡り闇に蠢く影と、流れゆく血。銀光の煌きは、星か刃か。「もう一度、会いたい」少女の願いを叶えるため、男は命を賭け戦う。『天の川、紅に染まる夜』願いよ、星にとどけ。

posted at 21:22:03

#twnovel 天の川を流れる星々は、下流では岸に打ち上げられてかたまっている。星拾いたちがそれらを上流へと戻すのだが、時折子供たちが星を持ち去っていく。星はほどなくして輝きを失うのだが、それでも彼らの宝物になると知っているので、星拾いたちは気づいているが見ないふりをしている。

posted at 20:50:57

2010年07月01日(木) 1 tweets

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#twnovel しょんぼりしてどうしたの?グリコの看板の真似して写真とる?楽しくなるよ。……それは頓堀だ、って?なら明りをつけて……それはぼんぼりだろうって?そうだなあ。ん……一緒にいてくれればいいって?大丈夫、おいてけぼりにしないよ。……それは苦しいって?でもやっと笑ったね。

posted at 21:24:57

2010年06月30日(水) 1 tweets

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#twnovel 流れよ涙。闇に流れよ、紅き涙。それが世界を変えるなら、流れ尽くせよ我が涙。もしも世界を変えぬなら、誰にも知られることなく密やかに流れ尽くせ。だがせめて、ひとつ願えるならば。せめて、我が涙が新しき種を芽吹かせる一滴とならんことを。流れ尽くせよ、我が涙。

posted at 22:32:33

2010年06月25日(金) 1 tweets

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#twnovel 「見つかったかしら」女は墓石を見ながら微笑んだ。「君の涙は、彼が持っていっていた」俺は墓石を示しながら答える。「彼はこうなるとわかっていたらしい」「……最期まで自分勝手ね。どうせ見れないくせに」彼は間違っていたかもしれないが、その気持ちは少しだけわかる気がした。

posted at 23:42:41

2010年06月21日(月) 1 tweets

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#twnovel 「虹を探してるの」鉛色の雨空の向こうを見つめて少女は呟いた。「虹があればどこへだっていけるのよ」それが依頼なら、と言おうとして、やめた。彼女はただ待っているだけだ。自分で見つけなければ意味はない。「見つかるといいな」俺にできることなど、ほんのわずかしかないのだ。

posted at 20:54:05

2010年06月19日(土) 2 tweets

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#twnoveloff #twnovel 「今夜あいつらがこの町を襲いにくるんだ」少年は明日のテストの話をするように言った。「そいつらから町を守れと?」俺は尋ねる。「それは僕がやるよ」……誰が彼をここまでおいつめたのか。それを知りたくて、俺は彼につきあうと決めた。

posted at 20:00:33

#twnoveloff #twnovel 開始せよ。音高く心臓を鳴らし開幕を告げよ。誇り高く進攻を開始せよ。世界への襲撃を開始せよ。世界を君色に染めあげよ。

posted at 20:00:22

2010年06月15日(火) 1 tweets

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#twnovel 男が育てているのは『宇宙への樹』だった。育てば宇宙までとどくのだという。来る日も来る日も水をやり、男がやがて老人になったころ、樹は大地と宇宙とをつなげた。その日、老人は孫に言った。「お前が行ってくれ。ちょっと年を取りすぎたよ」樹にもたれかかると、男は目を閉じた。

posted at 21:40:08

2010年06月14日(月) 1 tweets

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「今日も地球は美しいです」少女の声が地球にとどく。彼女は小さな宇宙ステーションにひとりきり。母なる星から言葉は帰ってこない。だが、それでも彼女は話しつづける。 #twnovel 少年は夜空を見あげる。僕がいつかそこまでいくから。彼女の言葉をききながら、彼は小さな拳を握りしめる。

posted at 21:56:24

2010年06月09日(水) 1 tweets

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#twnovel あいつの手にした50円玉が、薄暗いゲーセンのなかでやけに光っていたのを覚えている。たかが50円だけど、いろんなものを削った50円だった。いろんな想いがのっていた。いまじゃ簡単にだせる100円玉を筐体へと放り込む。その音が響くと、いつでも心はあのころにもどるのだ。

posted at 22:08:04

2010年06月08日(火) 2 tweets

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#twnovel 「闇は嫌いだ。冷たくて、死を思いだす」言って、男は目を伏せた。「闇はあたしをいつも包んでくれてた。あたたかくて、好き」少女は微笑んだ。「……そうか」厚い雲が月を隠す。「そうだよ」わずかな静寂ののち、ふたつの轟音が夜に響きわたった。「……わかりあえなかったな」

posted at 23:57:45

#twnovel ぼくと彼女がうまくいかなかったのは、ぼくのせいでも彼女のせいでも、もちろん寒すぎた春のせいでもない。ちょっと忙しすぎただけだった。何も残らなかったと彼女は言った。たしかにそうだ。幸せとか後悔だとか、そんなものは何も残ってない。きっと、始まってすらなかったんだよ。

posted at 21:44:49

2010年06月02日(水) 1 tweets

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#twnovel きみから届いた手紙を読みたくなくて、思わず食べてしまった。とっても苦くて、ほんの少しだけ甘くて、今までに食べたことのない味だった。最後の一口を飲み込んだら涙がこぼれてきてとまらない。何が書いてあったかなんて、知りたくなかったのに。……ありがとう。そしてさよなら。

posted at 20:57:49

2010年05月25日(火) 1 tweets

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#twnovel コートの7番目のポケットに幸せを入れておいた、と彼女は言った。そんな言葉を思い出して探ってみたが、俺のコートにポケットは5つしかない。彼女がどういうつもりだったか、今ではもうわからない。いや、違う。女性が何を考えているかなど、いつになろうとわかるはずもないのだ。

posted at 23:56:11

2010年05月14日(金) 2 tweets

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#twnovel 老人は碁石を握って死んでいた。白が三つに黒が五つ。「ダイイングメッセージか?」部下が言う。容疑者の中に、彼の世話をしていた『シロ』というあだ名の少女がいた。だがアリバイがある。「五黒三白……」ふと思った。「ご苦労さんシロ、か」それはたしかにメッセージだったのだ。

posted at 22:30:40

#twnovel 納戸を片付けてると、祖父さんが愛用してた碁石と碁盤が出てきた。「ここに宇宙をつくる」祖父さんはよく言ってたけど、囲碁のわからない俺は、五目並べをしてもらってた。懐かしくなって、漫画の知識だけで石を打ってみる。すると碁石がうっすら輝きはじめた。えっと……祖父さん?

posted at 21:41:11

2010年05月06日(木) 1 tweets

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#twnovel 空がおちてくると偉い人がいったらしいけど、ぼくは慌てなかった。例の世界一高いビルの先端が消えはじめたと聞いて、ついに来たとさえ思った。やがてぼくにも空がおちてくる。そうだ、どうせなら昼の空がいい。空を見あげて伸ばした手が青に消える。初めてふれた空は悪くなかった。

posted at 22:55:48

2010年04月15日(木) 1 tweets

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#twnovel なんでこんな子を産んでしまったんだろう。いなくなればいいって思うけど、だからって虐待なんて馬鹿なことはしない。どうすればいいかはわかってるから。今日から留守番のおやつを冷凍した蒟蒻ゼリーと餅にするだけ。それとライターを置いておけばいい。あたし達は、守られてる。

posted at 14:04:29

2010年04月13日(火) 1 tweets

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内藤みかさん( @micanaitoh )がこえ部に投稿されたtwitter小説の朗読お題にこえを投稿。長文朗読って、最初っから最後まで雰囲気統一するのが難しい(汗) http://tinyurl.com/ydr8b9a #koebu #twnovel

posted at 22:30:28

2010年04月02日(金) 1 tweets

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#twnovel 『素敵な嘘』を探して旅をしてると、ほんの偶然から一夜をともにした彼女は言った。「なんでそんなことしてるんだ?」「それがあれば、世界はもっと素敵だと思うから」「そんなものなくても、世界は素晴らしい。とくに君がいてくれれば」「……それは、今までで三番目に素敵な嘘ね」

posted at 21:49:06

2010年03月27日(土) 1 tweets

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#twnovel 五分咲きの桜を見上げ、ぐっと目をこらす。そうしないと見えにくくなってきた。あ、いたいた。花の向こうの枝に座る、桜色の着物の少女がいた。今年もありがとう。来年は会えないかもしれないな。ふと、歩いてくる男の子が彼女を見てるのに気づいた。うん、大丈夫。来年もよろしく。

posted at 23:28:20

2010年03月06日(土) 1 tweets

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#twnovel 「卒業したい」「社会人にもなって、何から?」「えっと……この支配から、とか」「厨二病から卒業したら?」「もっと真面目に」「はっきり言ったら?」「え?」「あたしが言ってもいいけど、かっこ悪いよ?」「あ……」「はっきりどうぞ」「……結婚しよう」「やっぱりかっこ悪い」

posted at 21:59:26

2010年03月03日(水) 1 tweets

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#twnovel ひな祭りの夜、彼から近くの公園に呼び出された。行ってみると、赤い布が敷かれた大きな階段の上、金屏風の前に彼がいる。「これ、用意したの?」呆れる私に「座ってよ」と彼は笑う。水銀灯のぼんぼりの下で、いい年をした二人がおひな様きどりで写真撮影。そんな浮かれた春の夜。

posted at 23:58:06

2010年02月28日(日) 1 tweets

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#twnovel 地下鉄の駅を出ると、雨だった。憂鬱な夜に追い打ちをかけられ、思わず溜め息がでる。当たった天気予報を恨み、コンビニで傘でもと考えたとき、一人の女性が目に入った。彼女はまるで、雨など降っていないかのように歩いていく。その強さが欲しくて、あたしも雨の中へと踏み出した。

posted at 00:58:20

2010年02月26日(金) 1 tweets

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#twnovel 「手伝って」そう聞こえた途端、僕は跳ね橋の前にいた。目の前には白銀の鍵を銜えた黒兎。僕はそれを橋にあった鍵穴にさした。降りた橋を黒兎は駆けていく。橋の向こうには一人の少女。黒兎は少年へと変わり、少女を抱きしめていた。「ありがとう」笑った少年は、僕そっくりだった。

posted at 22:24:40

2010年02月24日(水) 1 tweets

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#twnovel 俺は私立探偵三浦優作。「嘘を許せない男ね」詐欺師として逮捕された女が言った。「すべての嘘が許せない?」「それが探偵だ」俺は彼女の背中を見送る。「貴方のこと、好きだわ」どんな顔で言ったかはわからない。俺にわかることは一つ。私立探偵には生きにくい時代だということだ。

posted at 20:57:17

2010年02月20日(土) 1 tweets

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#twnovel 愛してるって言ったら、笑うかな?怒るかな?……泣くかな?どれも見たくないから、僕は想いと言葉を隠してきた。あいつと並んで階段を降りる純白の君に、精一杯の笑顔で花びらを投げる。君と目があった瞬間、気がついた。君は、知ってたんだ。でも、何もかも遅すぎた。おめでとう。

posted at 22:58:57

2010年02月15日(月) 1 tweets

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#twnovel 気合いれて道具まで揃えてつくったチョコをあいつの靴箱に投げこんだ。誰からなんて書かない。最近いい感じの子がいるって言ってたから、きっと勘違いして浮かれるんだろうな。じつはあたしでしたって言ってやったらどんな顔するだろ。……笑ってくれるといいな。

posted at 01:52:35

2010年01月05日(火) 1 tweets

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#twnovel 薄暗い路地裏で細長い青空を見あげる少女のもとへ、白い羽が降ってきた。それを手にした彼女は、己の背に翼があると気づき空へと舞う。蒼の彼方へ羽をこぼしながらも飛び去っていく。彼女の羽を拾った男は、背中の翼に気づくと大地を蹴った。やがて、世界には白い羽だけが残された。

posted at 01:17:43

2009年12月15日(火) 1 tweets

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#twnovel 夜空の下、片眼鏡の紳士は降りそそぐ流星に手をのばす。怪訝そうな私に微笑むと、彼は優しく手を開いた。そこには淡く光る小さな星粒が。それがティーポットに落とされると、しゅぁんと音がして星はとけていく。「今夜だけのとっておきです」彼は、夜に煌めく紅茶をカップに注いだ。

posted at 20:51:30

2009年12月11日(金) 2 tweets

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#twnovel 巨大なスカラベが太陽を転がし、地球は凍りつく。様々な預言を乗りこえてきた人類が迎える、真実の終末がこれだった。残された希望は、スミス家に隠れていた古代エジプトの秘術を施されし喋るキャンピングカーのみ。スミス家の父は、世界を救うため片道分の燃料で宇宙へと走りだす。

posted at 22:49:25

#twnovel 少女は『世界が平和になる魔法』を死にゆく祖父から継承した。それを使えば世界には永遠の平和が訪れるという。しかし彼女は使わなかった。恋人が去ったときも、遠くの国で戦争が始まったときも。やがて年老いた少女はその魔法を孫に伝えると、誇らしげな笑みとともに眠りについた。

posted at 22:00:34

2009年11月30日(月) 1 tweets

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#twnovel 人を殺して逃げました。私が殺したのは、私。完璧な細工で、私は全てから解放されました。新しい人生の門出として、私はかつての「私」の葬式をこっそりと眺めます。でも友人は誰もおらず、家族は表情ひとつ変えませんでした。ああ、そうか。私は、もうとっくに死んでいたのですね。

posted at 15:36:57

2009年11月26日(木) 1 tweets

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#twnovel ふぅ、と息を吐いて呪文を紡ぐ。これが最後の魔法。杖から生まれた炎が、あたしの家を包む。これで本や薬草なんかもすべて灰。炎に杖も投げいれて、魔法とはさよなら。後悔なんてしない。するもんか。きっと証明してみせるから。魔法なんてなくたって、人は幸せになれるってことを。

posted at 21:02:09

2009年11月24日(火) 2 tweets

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#twnovel 老人が真っ白な階段をのぼっていく。一歩ずつ、一段ずつ、ゆっくりと。のぼるにつれて老人は若返っていく。老人から中年へ。中年から壮年へと。歩みは力強くなり、青年は少年となるが、階段をのぼることはやめない。やがて赤子は扉にたどり着くと、その向こう側の光へ消えていった。

posted at 23:03:16

#twnovel 孤島に漂着した男は目を覚ますと、辺りを見回して叫んだ。「俺は自由だ!」

posted at 01:04:58

last update 05/29 12:54

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