#twnovel 暗い路地の小さな祠の鳥居の向こうは鰹節町商店街。人も物の怪も、馴染みの縄のれんの向こうでゲラゲラ笑いながら呑み交わす小さな異世界。今夜はちょっと珍しい客がいた。店の大将のトラ猫に貰った軟膏を豆をぶつけられた傷に塗り塗り、鬼が少し小さくなりながら酒を呑んでいる。 posted at 23:09:19
まるで何かのマニュアルのような彼女の微笑み。それは彼女の魂の残像だったのです。彼女の魂はもう随分前に消えていました。それでも私は、彼女の微笑を地上に繋ぎ止めておきたかった。私は彼女を愛していたのですから。たとえ彼女の魂を殺したのが私だとしても。 #twnovel posted at 22:02:41
何の感慨も無く手帳やカレンダーに予定を書き込む。ある時、気付くのだ。果たして書き込んだ予定の日は必ずやって来るのだろうかと。そして、僕は知る。幾億、幾万の実行されなかった予定があることを、果たされなかった約束があることを。連なるはずの時間が途切れてしまう痛みを。 #twnovel posted at 23:08:51
#twnovel その国では「反対」と言えば何をしても許されます。「反対」の意味を正しく理解していなくても、意味の違う行いでも、「反対」と叫べば許されるのです。でも「反対」の反対を口に出すと糾弾されます。「反対」に疑問を持つのも危険です。例え一夜にしてひっくり返った「反対」でも。 posted at 16:56:43
#twnovel 陽射しは黄金色の傾きのまま動かない。君と僕以外もう何も動かない。人も車も時計も街も音も、何も動こうとはしない。この全て止まった世界で、君と僕は永遠を過ごす。夜の来ない黄昏のこの世界でずっと二人きりで。君と僕が狂ってしまうまで。君と僕が夢から醒めるまで。ずっと。 posted at 16:27:21
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last update 02/11 11:38
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