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Twilog ホーム » @catroll » Hashtags » #twnovel

2012年04月25日(水) 1 tweets

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地上は魂の製錬場。真っ赤な業火に魂をくべて、純度を上げるための炉。悲しみのコークスとともに炉に放り出されて、怒りの酸素で赤く燃える。やがて心も記憶もどろどろに融けて、重さを持たない純粋な魂だけが昇ってゆく。炉に残った不純物を砕くのは鬼の振るうスレッジハンマー。 #twnovel

posted at 23:07:54

2012年04月23日(月) 1 tweets

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君は誰の言う事なら信用しますか? 君にとって信じるに値するモノは何ですか? 君の許すものと許さないもの違いは何ですか? 君の描く未来は誰のモノですか? 君は本当に正しいですか? 君は誰を見ていますか? 君の痛みはホンモノですか? #twnovel

posted at 23:40:15

2012年04月15日(日) 3 tweets

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#twnovel 新しい王様は即位の祝いに今までにない大きな花火を打上げ、国民にそれを見るように命令しました。即位の夜、花火が上がりました。それはとても大きな音がして、人々は耳が聞こえなくなりました。王様の無茶な命令を聞くものがいなくなり、その国はとても平和になったそうです。

posted at 13:13:00

#twnovel イライラが募りリストを放り投げる。生存年数、善行と悪行のバランス係数、お布施の総金額、そういった数値が床に散らばる。それを精査しレポートを上司に上げるのが、今の俺の仕事。頑張って昇進したが、面倒臭い仕事ばかりだ。気紛れに恋の矢を撃っていたころが懐かしいなあ…。

posted at 19:26:01

#twnovel 痛みは癒える。喜びは消える。足跡は砂に埋まる。悲しみは薄れる。憎しみは摩滅する。愛は飛び去る。記憶は摩滅する。言葉は減衰する。記録は散逸する。人は去ってゆく。掴んだ手は灰になる。それでも明日が来るなら、私は明日を生きていくだろう。灰を握り締めて生きていくだろう。

posted at 20:37:59

2012年03月20日(火) 1 tweets

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切り刻まれボロボロになっても、その魂はキミのもの。恨みや復讐に闇に染まっても、その魂はキミのもの。吹きすさぶ風に凍っても、その魂はキミのもの。全てを捨てて透明になっても、その魂はキミのもの。生れ落ちて入鋏された魂を抱いて君は生きてゆく、その魂はキミのもの。 #twnovel

posted at 00:11:54

2012年02月29日(水) 1 tweets

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#twnovel おや、望遠鏡を発明しよったか。ガス惑星に衛星を置かないといかんのう。今度は2mの望遠鏡か。銀河の形を整えねば。ほう、電波望遠鏡まで造ったか。では背景輻射の準備じゃな。衛星軌道に望遠鏡を上げたか。いろいろと書割りを書き直さんいかんナア。神様の仕事は忙しいのう。

posted at 21:44:38

2012年02月26日(日) 2 tweets

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#twnovel 公園のベンチで無聊を囲っていたら、小さな女の子からドングリを貰った。その女の子は、せかいをあげると笑った。掌でドングリは一瞬に世界を展開し、光景が描き替えられる。寸分も違わない、全く違う世界。クヌギの木だけが変わらず風に葉を鳴らしている。その中に幽かな笑い声。

posted at 13:28:27

#twnovel 大きな帽子箱ほどの画期的な発電装置が開発された。安価な溶液で発電し、家庭の電力が賄えるらしい。その数年前に大道芸人が首無しの死体で発見された事は知られていない。電気男と呼ばれ、仕掛けなしで電球を点灯させる男だった。その発電装置の中に何が在るかも知られていない。

posted at 16:43:21

2012年02月23日(木) 2 tweets

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#twnovel おかえり、見てきた世界はどうだった? 「とても広かったよ。でも言葉は不便だね。本当が伝わらない」 神様は居たかい? 「ううん、みんな識っていたけど見た人はいなかったよ」 世界は美しかったかい? 「うん、空も夕焼けも海もとても綺麗だった。でも優しさとは違うんだね」

posted at 00:40:24

#twnovel ねぇ太陽を殺しておくれ。明日が来ないように。未来が来ないように。ねぇ月を殺しておくれ。夜が暗くなるように。世界が闇に沈むように。ねぇ風を殺しておくれ。何も動かぬように。何も聞こえないように。ねぇ海を殺しておくれ。そこへ還れぬように。世界が冷めるように。ねぇ僕を…

posted at 16:12:59

2012年02月03日(金) 3 tweets

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#twnovel 大人しくしていよう。決して正体がばれないように。小さな会社だが、なんとか就職できたんだ。今日さえ乗り越えれば、節分の事なんて忘…皆、福豆を握り締めニヤニヤ笑っている。何故ばれた、俺が鬼だと? 「だって、君が一年中、しかも寒いのにトラの毛皮のパンツ一丁だからだよ」

posted at 08:28:29

#twnovel 都市伝説だと思っていた。虎縞で縁取られた手紙が届くまでは。手紙の中身は銀色のカプセル薬と一枚の紙。薬は肉体改造ナノマシンと書かれていた。どうやら指定の場所に到達するか、同じ様に選ばれた年男達全てを行動不能にすれば俺の勝ちらしい。同時に届いた金棒が俺の得物だ。

posted at 10:20:42

#twnovel 暗い路地の小さな祠の鳥居の向こうは鰹節町商店街。人も物の怪も、馴染みの縄のれんの向こうでゲラゲラ笑いながら呑み交わす小さな異世界。今夜はちょっと珍しい客がいた。店の大将のトラ猫に貰った軟膏を豆をぶつけられた傷に塗り塗り、鬼が少し小さくなりながら酒を呑んでいる。

posted at 23:09:19

2012年01月23日(月) 1 tweets

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#twnovel 古い友人から電子メールが届いた。もう十年近く音信が無かったのに。不思議な事に差出人のメアドが不明なのだ。そして、さらに不思議な事に、そのメールは読む度にその内容が変わるのだ。電子の不確定性というやつだろうか。ただ私は知っている、彼が3年前になくなっていることを。

posted at 22:32:05

2012年01月22日(日) 1 tweets

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忘れ果てても、お前はこの道を戻ってくるだろう。どんなに傷つき疲れ果てても、お前はこの道を辿ってくるだろう。かつてお前が振り返らず早足に去っていった道。街へと続く遠い道。そして、どんなにお前が変わり果てても、私はお前を迎えるだろう。両腕を広げ、笑顔で迎えるだろう。 #twnovel

posted at 23:33:22

2011年12月31日(土) 1 tweets

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大晦日、手帳を新しいものに替え、古い手帳の予定を改めてなぞる。棘のように残された果たされなかった予定たち。今年、この国には果たされなかった予定や約束がどれほどあったろうか。一方的に途切れてしまった細い絆。僕は手帳に書けない約束をした。忘れない、あなたの笑顔を。 #twnovel

posted at 22:54:20

2011年12月25日(日) 1 tweets

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#twnovel 超空間航法を研究し、実現した老科学者は最初の有人銀河間飛行にどうしてもと参加した。随伴した記者はその情熱の源についてきいた。到着した未踏の惑星の星空の下で老科学者はこう言った。「私はね、誰も見たことのない、初めて見上げる星座に名前をつけるのが夢だったのだよ」

posted at 19:08:31

2011年12月13日(火) 1 tweets

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#twnovel LEDのイルメーションの下で君と手をつないだ。熱量のない青白い光の下で、君の手の熱さだけが真実だった。冷たい空気の中と淡い闇の中で君の姿だけが本物だった。

posted at 21:11:37

2011年12月10日(土) 1 tweets

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#twnovel 皆既月食のその夜、多くの人が月を見上げた。普段、月など気にしない人もその夜には欠けてゆく月を見上げた。そして、ふと空から、欠けゆく月から誰かの視線を感じる。遠く離れてしまった懐かしい人の眼差しを感じる。月光の代わりに降り注ぐ懐かしい視線。僕は、私はここにいるよ。

posted at 13:09:39

2011年12月08日(木) 1 tweets

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#twnovel 欠けゆき黒々した月の下、見えてはならない影をみる。足元で闇よりさらに黒くざわめく影。見えないはずなのにその影はにたりと笑い、それが捨てようとして捨てられない過去や遠い痛み、心にこびりついた後悔でできていることを知る。僕は戻り始めた月光の下で影に飲み込まれる。

posted at 19:36:16

2011年11月12日(土) 1 tweets

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#twnovel 彼は能力者だった。視線が届くならそこへ一瞬で跳べるのだ。その力を悪用した彼は電車の中で追い詰められる。すれ違う急行列車に眼をやり、警官を嘲笑うように跳んだ。だが彼は忘れていた、跳んだ時の運動量が保存される事を。彼は合成速度200㎞で急行の内壁に激突し絶命した。

posted at 12:17:20

2011年10月28日(金) 1 tweets

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彼は記憶修復師。粉々になり、切れ切れの記憶を拾い集め、つなぎ合わせ記憶を元の姿に戻す。だが、それが本当にもとの姿なのか、彼にも本人にもわからない。記憶を修復すること、それが本当に正しいことなのか彼にはわからない。故に彼は記憶を持たない。 #twnovel

posted at 23:32:20

2011年09月24日(土) 1 tweets

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#twnovel 生物がまだいない地球の表面に、神様が指で線を引き75個の区画に分け、その区画に番号を書き込んだ。しばらくすると地球に生物が生まれ、やがて文明が育ち人工衛星を打ち上げるようになる。神様は人工衛星が寿命で落下する瞬間に注目する。神様の手には四角の紙。「ビンゴー!」

posted at 16:15:21

2011年09月18日(日) 1 tweets

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#twnovel 寝床に寝転がったまま求人情報誌をめくる。都合の良い深夜の募集は多いが、上限年齢が1/4ではしようががない。免許は持っていないが、空を飛べる事が就職に有利にならない事が辛い。それに時給より血液を支給してくれないだろうか。棺桶から情報誌を放り出し吸血鬼は溜息をつく。

posted at 21:23:11

2011年09月03日(土) 1 tweets

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「当××TVネットで無作為に電話調査したけ結果です。まず新内閣支持率です」「32%です」「かなり低いですねー、続いてCG率です」「これは92%です。」「92%弱ですか。かなり高いですね。新内閣はもっとCG技術を向上させるか、ちゃんとした人間を使うべきですね」 #twnovel

posted at 23:43:52

2011年08月31日(水) 3 tweets

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数ヶ月ぶりにカレログに彼の移動データが表示された。海からまっすぐこちらに向かっているようだ。彼は帰ってきた。3ヶ月前、海に墜落した飛行機から。 #twnovel

posted at 08:56:07

#twnovel 8月の終わりになると毎年思い出す。小学校3年の夏、読書感想文だけどうしても書けなくて提出しなかった事を。そのまま提出せずに4年生に進級した。その時は逃げ切ったと思ったが、明日メールが届くだろう。もう30年も過ぎようとしているのに、あの小学3年の時の担任から。

posted at 12:10:11

まるで何かのマニュアルのような彼女の微笑み。それは彼女の魂の残像だったのです。彼女の魂はもう随分前に消えていました。それでも私は、彼女の微笑を地上に繋ぎ止めておきたかった。私は彼女を愛していたのですから。たとえ彼女の魂を殺したのが私だとしても。 #twnovel

posted at 22:02:41

2011年08月10日(水) 1 tweets

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僕らは競い合うように坂道を転がり落ちている。後戻りはできない長い長い坂。誰より早く坂を駆け下りることは、別段凄いことではない。注目は集めるが。ゆっくりと坂を下りることはそれほど特別な事ではない。尊ばれるかもしれないが。本当に大切な事は坂から見えた自分だけの風景。 #twnovel

posted at 22:45:16

2011年08月06日(土) 1 tweets

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とおくないいつか、つよいかぜがふくよ。ひともくにもふきとばす、つよいかぜがふくよ。いつかくろいかぜがふくよ。せかいはあすさえみえないやみにしずむよ。さいごにとうめいなかぜがふくよ。うごくものさえなく、もういみのないくにざかいをとうめいなかぜがわたっていくよ。 #twnovel

posted at 23:31:57

2011年08月03日(水) 1 tweets

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世界は君を愛さない。君は世界を愛さない。どちらが先か、もう覚えていない。残ったのは永遠の黄昏と湿って重い髪だけ。 #twnovel

posted at 21:48:40

2011年07月25日(月) 2 tweets

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#twnovel その星の生物は空の遠くからやって来る電波を知った。長い試行錯誤の末、映像と音声を受信する事に成功した。それは多くの知識や文化、そして失敗を教えた。その生物はその電波を神と崇め文明を発達させた。ある日、電波は途絶える。その生物は神が死んだと思い、彼らも滅んだ。

posted at 08:11:46

#twnovel ”彼らも滅んだ。”とついのべに送信したら、部屋に黒いスーツの男が現れた。そいつは銀河連邦教育委員会だと名乗り、「あなたはまた文明を一つ滅亡させましたね。連邦の教育上よくありません」。いや、フィクションだし。「ならフィクションと明記して下さい」。いや、字数がね。

posted at 12:09:05

2011年07月13日(水) 1 tweets

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#twnovel 月を見ている。ナイフを握り締め、君の瞳に映った月を見ている。月の蒼く冷たい光の下で、君の血の熱さを初めて知った。変わり果てた君の魂に最期の安息を。月が君の瞳で揺れる。声にならない唇の動きに僕は応える。「僕も愛してる。」 もう月は見えない。二度と月を見る事はない。

posted at 22:35:22

2011年06月17日(金) 1 tweets

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#twnovel 昔、旅をした。雨の多い土地で、ずっと雨の中を歩いていた。宇宙服の無線の私を探す声はもう聞こえない。離れてしまったか、電圧が落ちてしまったのだろう。聞こえるのは微かなホワイトノイズ。あの旅で濡れて重くなった帽子や外套に優しく降り落ちて来る、もう遠いあの雨の音だ。

posted at 10:48:33

2011年06月09日(木) 1 tweets

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#twnovel 死を迎えた人には二通の手紙が届くといわれる。本人にしか見えない手紙だ。一つは決して汚れる事が無いであろう純白の大きな分厚い封筒。もう一つはその色が指に染み付きそうな黒い葉書。純白の厚い封筒は天国からの難解複雑な入国審査申請書類。黒い葉書は地獄からの無料招待状。

posted at 10:33:02

2011年05月14日(土) 1 tweets

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#twnovel 政治家の執務室に秘書が駆け込んできた。「先生、大変です!」「何を慌てておる」「先生を支持する国民の全てが存在しない、言わば非実在国民だったのです!」「…何が問題なんだ? 選挙の時に数字になって、税金を納めてくれるなら、ワシは別に困りはせんぞ」「それもそうですね」

posted at 08:29:44

2011年05月10日(火) 1 tweets

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#twnovel 鏡は歌う。お前の仇は鏡に映ったお前自身。お前を滅ぼすのは、犯すであろう未来の過ち。お前を枯れさせるのは、残してきた過去の傲慢。何れの姿が鏡に見えるかぎり、お前は不安と恐怖の炎に焼かれ続ける。砕かれても鏡は歌う。粉々に砕けば砕くほど沢山のお前がお前を見ていると。

posted at 10:45:02

2011年05月09日(月) 3 tweets

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崩れ落ちることなど無いと誰もがそう思っていた。でも、それを支えているのも名も知らないか細い腕だと気付いていた。終わりがくるなどと誰も考えなかった。でも、未来は薄い氷の上にある自分を知らない誰かが描いた蜃気楼だと薄々知っていた。僕らはちゃんと未来を考えなかった。 #twnovel

posted at 22:26:32

#twnovel 君は花園の東屋に一人座っている。色とりどりの花が咲き乱れているけれど、その花は香らない。そこは色鮮やかな、時さえも凍った冬の花園だ。風もガラスのように凍り、電子はその存在を露わにし、何も動かない。凍結した世界の花園。そこに一人座る花園の主。もう君に声は届かない。

posted at 22:55:56

何の感慨も無く手帳やカレンダーに予定を書き込む。ある時、気付くのだ。果たして書き込んだ予定の日は必ずやって来るのだろうかと。そして、僕は知る。幾億、幾万の実行されなかった予定があることを、果たされなかった約束があることを。連なるはずの時間が途切れてしまう痛みを。 #twnovel

posted at 23:08:51

2011年05月07日(土) 1 tweets

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#twnovel 遠くへ行こうと君は言った。言葉が優しさだけを伝える程遠くへ。吹きすさぶ風に全て剥ぎ取られ最後に残るのが笑いだけになる程遠くへ。痛みがただの記憶になる程遠くへ。血の柵が薄くなる程遠くへ。見えるのは互いの顔だけになる程光の届かぬ遠くへ。私の手を握り、君は言った。

posted at 22:30:55

2011年05月04日(水) 1 tweets

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#twnovel こんな穏やかな五月の風の中に、君の声が聞こえたような気がした。もう居ない懐かしい声を探して振り返る。駅前の雑踏は君に無関心で、乱雑なベクトルを保ったまま通り過ぎてゆく。二度と同じにはならない風景。君の声を探す僕は、もうその風景の中に戻れず、雑踏に一人立ち尽くす。

posted at 11:38:13

2011年04月29日(金) 1 tweets

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#twnovel 元々は日本の風習だった。男の子の出世を願って庭先に飾られる鯉を模られた吹流しだったと言われる。何時しか子供の健康と幸運を願うものになり…出生率が急激に下がり始めたた全世界に広まってもう随分経つ。そして最期の鯉のぼりが五月晴れというには蒼すぎる空を泳いでいる。

posted at 17:49:36

2011年04月17日(日) 1 tweets

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#twnovel 区議員選挙が始まった。小さな区なのに議員数が多く、あっちこっちに選挙事務所が出来、選挙カーが多数走り回り、人影を見つけるとやって来て演説を始めるのだ。今朝も駅から家に戻ってくるまでに百人近くの演説を聞かされた。何しろ私以外の区民全員が立候補しているのだから。

posted at 16:39:28

2011年04月16日(土) 3 tweets

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#twnovel 君はいつもその道を俯いて歩いている。携帯電話のメールに忙しくて、視線はほとんどその画面から離れない。小さな画面からしか世界を見ない君の肩を春風がそっと叩き、君は視線を上げる。その時、君は初めて知る。霞んだ春の空を舞う桜の花びらを。きらきらと輝く木々の新芽を。

posted at 13:36:35

#twnovel その国のいちばんえらい人は、何かあると「ぼくはそれについてくわしいんだ」といつも首をつっこんできました。でも解決できたためしがありません。そんなことをくり返しているうちに国民はその人が政治にもくわしくないと気づいてしまいました。今ではだれにも相手にされてません。

posted at 16:43:30

#twnovel その国では「反対」と言えば何をしても許されます。「反対」の意味を正しく理解していなくても、意味の違う行いでも、「反対」と叫べば許されるのです。でも「反対」の反対を口に出すと糾弾されます。「反対」に疑問を持つのも危険です。例え一夜にしてひっくり返った「反対」でも。

posted at 16:56:43

2011年04月05日(火) 1 tweets

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#twnovel 花見を自粛という声が広がっている事を知った時、桜たちはその背後に地下組織ACA(反桜同盟)の存在があることを看破した。桜たちは連絡をとり合い結束し対抗する。ACAのエージェントを撃破しつつ北に進撃していった。その年の桜は、例年より美しく咲き誇っていたと言う。

posted at 08:18:29

last update 05/30 03:29

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