大隅氏は「クジラの家畜化は論理的には可能である」と語る。1970年にはサンディエゴで、1935年と1955年には鯨が一時的に水族館などで飼育されたことがある。飼育する際には餌の問題もあり、より費用のかからない飼料を開発するためにも、食性を解析する必要がある。 #捕護鯨 posted at 18:19:29 かつて大隅氏は鯨類資源の枯渇を危惧し、捕鯨会社に罵られるようなこともあった。アメリカのイシイルカ混獲に対しては影響は少ないと証言したこともある。「私は中道を歩んできたつもりなんですよ」と、語る。そして捕鯨産業が廃れる中でも変わることはなかった。 #捕護鯨 posted at 18:08:10 生物資源は間引けば回復する。南氷洋の生物資源をこのまま放置しておいたら、世界的な食糧問題につながってくる可能性もある。南氷洋のクジラに限らず、地球規模で考えなければならない。 #捕護鯨 posted at 18:04:24 南氷洋はクジラの宝庫です。そこでクジラの資源量を調べることは日本だけでなく世界にとって大切なことです。世界中の人にクジラを食べろというのではなく、産業として幅広く利用すべきだと大隅氏は語る。 #捕護鯨 posted at 18:01:33 我々は北西太平洋でクジラが魚を食べ、漁獲に影響を与えているという結論を出しました。しかし一方で昔からクジラは住んでいたのだから、管理する必要はないという意見もある。たしかに昔はそうだったが、現在では人間によって生態系は崩されてしまった。 #捕護鯨 posted at 17:56:22 ただし、研究の成果は正確なものとは言えなかった。資料の中には時期も古く、結果に疑問があるものもあり、クジラが捕食している魚種のどの程度が漁獲対象なのかもはっきりしていなかった。現在でも新たなデータを入手して研究をアップデートを続けている。 #捕護鯨 posted at 16:09:12 そして、1999年に日本鯨類研究所から、大隅氏と田村氏の連名で出版され、国際会議でも発表されることとなった。その結果、クジラに関わる国々の多くの人々にショックを与えることとなった。#捕護鯨 posted at 16:05:35 誰もしたことのない研究を、時間をかけて続けていくこととなった。そして大型のクジラで体重の3%、小型のクジラなら体重の5%の量の魚を食べていることなどを、データを調べながら必要な内容を揃えていく。 #捕護鯨 posted at 16:03:13
非致死的調査と致死的調査には向き不向きがあり、鯨類の調査は非致死的調査と致死的調査をうまく使い分けて行うことが理想的。それらを対立的にとらえてはならないし、二者択一という話でもない。致死的調査で得られた資源は無駄なく活用することで、調査費用に充てることができる。 #捕護鯨 posted at 20:14:37 1924年から標識銛を使った生態調査が各国で行われた。様々な鯨類の生態を解明したが、1980年代中頃に突如中止に追い込まれた。標識銛による調査は回収時に鯨を捕殺せねばならず、反捕鯨側の科学者から批判を受けたためだ。 #捕護鯨 posted at 20:09:37 衛星標識調査は一見有効そうだが、電池の寿命や設置の難しさなど、鯨類の調査には現段階では適しているとは言いがたい。熊などは麻酔で眠らせて設置できるが、鯨に麻酔を使えば溺死しかねない。この巨大な生物に捕獲して発信器を放すというような行為は、現状では難しい。 #捕護鯨 posted at 20:03:39 グリーンピースジャパンはWebサイト上で日本の捕獲調査について批判をしているが、その記述では日本が捕獲調査しかしていないような印象を受ける。しかし実際は状況に応じて調査方法を選択して多角的に行われている。 #捕護鯨 posted at 19:54:48 RMPより更に厳密な枠組みとしてRMSの策定を求める反捕鯨国と実現可能な妥協案を提示する捕鯨国。話し合いは平行線をたどる。「反捕鯨国の作ったハードルを時間をかけてクリアしても、すぐに別のハードルが出てくる。いたちごっこだった」と大隅氏は語る。 #捕護鯨 posted at 19:54:47 鯨はもはや資源ではなく一頭ごとにかけがえのない「審美的価値」を持つようになった。1972年のストックホルム宣言において絶滅という曖昧な言葉と結びつけられ、鯨は環境破壊の格好のシンボルとなってしまった。 #捕護鯨 posted at 08:32:21 そこで誰もが賛成できる管理方法が必要となりRMPが誕生する。少なくとも500以上のシナリオとコンピューターによる二年間の計算を経て、会議にかけられることとなった。これが商業捕鯨再開の切り札となると、多くの人が考えたが、そこに「動物の権利」という壁が立ちふさがった。 #捕護鯨 posted at 08:23:09 BWUの失敗を受け開発されたNMPも初期資源量の把握という問題があり、結局科学者間の合意が得られなかった。その初期資源量を知るために年齢を測定するわけだが、捕殺した鯨からサンプルを捕っても、自然死した鯨の年齢計測はできないと反論する科学者もいた。 #捕護鯨 posted at 08:15:54 トナカイはツンドラを回遊し生活しているが、人間に管理され家畜だと考えられている。であれば、鯨を家畜と考えても何らおかしいことではない。と著書に大隅氏は綴っている。 #捕護鯨 posted at 08:09:45
生物資源は間引けば回復する。ただし、間引きすぎれば数が減り、やがて滅んでしまう。鯨類研究所の役割は、クジラという生物資源を解析すること。そのためには様々な情報が必要になってくる。 #捕護鯨 posted at 17:58:32 商業捕鯨の最中は、クジラに対して全くといっていいほど何も解っていなかった。科学者が捕鯨会社に自信を持って口出しできる状態ではなかった。国や捕鯨会社ばかりが責任を追求されるが、科学者の知識不足が鯨類資源を減らしててしまった原因だと大隅氏は語る。 #捕護鯨 posted at 17:53:59 コククジラは帆船式の捕鯨によって、一時期は絶滅の危機にあった。しかし、現在は北米周辺に26300頭が生息し、年に800頭程度増加していると考えられている。 #捕護鯨 posted at 17:41:57 ニタリクジラはカツオクジラと呼ばれることがある。それはカツオの群れと共に現れることが多いからで、カツオを食べているわけではない。ニタリクジラはカツオと同じ餌を食べる。カツオは餌を集め、ニタリクジラが餌を萎縮させる。二つの生物が協力して餌をとる。 #捕護鯨 posted at 09:50:21
同じ鯨種であっても、個体によって体格が違うため、解剖作業は容易ではない。経験を経ることで、それらの違いを見分けコツをつかめるようになる。調査捕鯨の目的の一つは、そういった技術の継承でもある。 #捕護鯨 posted at 19:00:35 母船に引き上げられたクジラは、調査員によってかなり詳しくスケッチされる。陸上にいる研究員は、生きたクジラを見ることができないため、そのクジラをより詳しく研究員に伝えるために、そのクジラの生きざまを、スケッチとして写しとる。 #捕護鯨 posted at 18:55:14 ヒゲクジラは餌を見つけると大きく口を開いて海水ごと餌を口に含む。その際、ウネがアコーディオンのように広がり口の中の容積を大幅に増やすことができる。その後、口を閉じてクジラヒゲをうまく利用して海水だけを口の外に吐き出す。 #捕護鯨 posted at 18:51:27 鯨類の調査や研究は陸上生物と異なり、どのような調査であっても容易にはできない。一生を通して観察することは不可能である。それゆえに、たくさんの標本を採集し、統計をとって調査する方法が用いられる。継続して調査することが大切である。 #捕護鯨 posted at 18:42:43 調査の結果は、多角的な分析がなされ、日本近海からは二種類の系群が確認された。さらに、捕獲したミンククジラの胃から、大量のカタクチイワシやスルメイカがなど、日本人が食する魚介類が見つかった。海域の生態系を解き明かすためには、鯨類の調査は大切なものとなった。 #捕護鯨 posted at 18:42:42 そして日本は調査捕鯨を始めることになる。商業捕鯨モラトリアムの理由が「鯨類資源に対する知識不足」であった。それを補うための調査を南極海で開始する。後にジャパングラウンドと呼ばれてた日本近海での調査も開始された。 #捕護鯨 posted at 08:20:22 クジラの資源量などの考え方に食い違いがあるため、ソビエト・ノルウェー・日本は、商業捕鯨モラトリアムに異議申し立てを行った。しかし最終的には日本はそれを撤回し、1988年からモラトリアムにしたがった。 #捕護鯨 posted at 08:17:22 しかし1982年に商業捕鯨モラトリアムが決定される。商業捕鯨モラトリアムは、あらゆる商業捕鯨を一時中断して、1990年までにそれを見直すという趣旨によって行われていた(しかしモラトリアムは現在でも続いている) #捕護鯨 posted at 08:13:51 大型のクジラが減少したため、小型のクジラが餌を独占でき、勢力を増したために数が増えたのだから、IWCが定める捕獲枠を守りさえすれば、持続的な捕鯨が可能だと、当時は考えられていた。 #捕護鯨 posted at 08:10:36 捕獲対象はナガスクジラより小型であったために乱獲を免れたクロミンククジラに移った。1978年にIWCが行った目視調査で、もとの生息数が80,000頭だと推測されていたこのクジラが、760,000頭に増えていることがわかった。 #捕護鯨 posted at 08:07:18
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last update 05/31 06:48
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