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★原句:ストローの赤き2本に五月風★正子添削:ストローの赤き二本に初夏の風/笠間淳子★赤いストローの二本がある場面に物語があって、想像するとたのしい。ストローが似合うのは、原句の「五月風」より「初夏の風」が若々しくフレッシュなので添削した。(高橋正子) posted at 14:03:42 ★原句:青葉嶺を映す田に風吹き渡る★正子添削:青葉の山を映す田に風吹き渡る/津本けい★原句の「青葉嶺」は、「田に風吹き渡る」とあまりにも離れ過ぎ、「青葉の山」とすれば、「青葉」が季節をよりはっきりとさせてくれる。「青葉嶺」の季語・季感よりも一句の季感が重要なのである。(高橋信之) posted at 14:09:09 ★原句:夏鶯の声伸びやかに雨の森★正子添削:夏鶯の声の通れる雨の森/後藤あゆみ★原句の「伸びやか」は、通り一遍過ぎる。そこをよく聴く必要がある。それにより、具体的な広い世界が詠める。(高橋正子) posted at 14:09:30
★原句:鴎群れ時に声張る浅き春/藤田洋子★添削:鴎群れて時に声張る春の瀬戸/藤田洋子★おだやかな瀬戸の春ではあるが、鴎の群が時に声を張り上げ緊張を破る。海の風に冷たさの残るころの鴎の姿、瀬戸の風景ががよく詠まれている。添削は場所をはっきりさせるため。(高橋正子) posted at 08:50:34 ★原句:夕焼雲潮ひたひたと川上る/津本けい★正子添削:夕焼に潮ひたひたと川上る/津本けい★原句の「雲」は、「夕焼」と「潮」を切り離しているので、「潮」が美しくない。「雲」は、無駄な言葉。俳句は、如何にして言葉を「切り捨てる」か、がポイントである。(高橋信之) posted at 08:56:39 ★原句:街はずれ植田静かに広がれり/河野啓一★正子添削:街を外れて植田静かに広がれり/河野啓一★「街はずれ」は、「村はずれ」と同じで、使い古された言葉なので、現代的な日常の言葉「街を外れて」とした。「植田静かに広がれり」の現実感を読者にも与える。(高橋信之) posted at 08:59:18
★原句:水鳥を飛ばし川舟花巡り/祝恵子★正子添削:花巡る川舟水鳥翔たせつつ/祝恵子★「川舟花巡り」を句の初めに置き、「花巡る川舟」とする。「花巡る」が季感のある主題なので、という理由による。(高橋信之) posted at 07:03:16 ★原句:卒園の日や桜は固蕾/高橋秀之★信之添削:卒園の日やさくら蕾のまだ固き/高橋秀之★リズムの良さを考える。中七の「日や桜は」は、「日やさくら蕾の(字余り)」とし、「固蕾」は、「まだ固き」とした。リズムは、音のリズムであるが、イメージのリズムでもあり、破調も可。(高橋信之) posted at 07:05:08
★原句:遠山を望む一樹や風渡る/河野啓一★正子添削:遠山を望む新樹や風渡る/河野啓一★もとの句には、季語がないので、「一樹」を「新樹」(夏の季語)とした。(高橋正子) posted at 02:01:16 ★原句:青き色闇に宿して夏始/津本けい★正子添削:青き色闇に宿りて夏始★もとの句の「宿して」の主語が問題。添削は、「宿りて」と写生した。(高橋正子) posted at 02:01:40 ★原句:不揃いな水柱立て噴水は/上島祥子★正子添削:噴水は水ふぞろいに噴きあがり/上島祥子★「水柱」を平明に「水噴きあがり」とした。何よりも読者の理解のために、「平明」でありたい。(高橋信之) posted at 02:02:02 ★原句:窓近く吊るされている風知草/迫田和代★正子添削:窓近く吊るされ風の風知草/迫田和代★「吊るされている」は、「吊るされ」で充分であり、「風」は、省略しないのがよい。(高橋信之) posted at 02:03:03
★原句:咲き誇る辛夷の下の郵便車/後藤あゆみ★正子添削:咲けばそよぐ辛夷の下の郵便車/後藤あゆみ★「誇る」は、詩的な言葉ではない。「咲けばそよぐ」と添削。俳句の写生をすれば、いくらでも詩の言葉となる。(高橋信之) posted at 08:17:43 ★原句:朝空へ無音の内に辛夷咲く/川名ますみ★正子添削:朝空へ無音に辛夷花開く/川名ますみ★「の内に」は作者の思いが入りすぎ、曖昧になった。素直に、平明に、「無音に」とし、「辛夷花開く」を読者に伝える。(高橋信之) posted at 08:19:30 ★原句:赤青黄白にピンクに風船色/高橋秀之★正子添削:赤青黄白にピンクに風船浮く/高橋秀之★下五の「色」は、無駄な言葉。動きのある「浮く」を最後に置いて、「風船」の写生で終える。(高橋信之) posted at 08:19:54
★原句:八つ手の葉を裏返らせて青嵐/津本けい★正子添削:青嵐八つ手の葉をも裏返らせ★青嵐の季語を上五に置き、印象をはっきり打ち出すとよいです。(高橋正子) posted at 04:59:34 ★原句:白き胸空に閃く初燕/佃康水★正子添削:初燕ひるがえりては胸白し/佃康水★詩である俳句は、説明的であってはならない。作者の感動を俳句の言葉に乗せるのである。(高橋信之) posted at 05:00:07 ★原句:衣替え終わって口紅替えてみる/迫田和代★正子添削:口紅の色も替えたり更衣(ころもがえ)/迫田和代★季語を俳句に活かすことが大切だ。季語「更衣」を下五に置く。「替えてみる」は、「替えたり」として言い切る。(高橋信之) posted at 05:00:40 ★原句:夏きざす生駒の山も近くなり/高橋秀之★正子添削:夏きざす生駒の山の近くなり/高橋秀之★「も」は、短い俳句では、嫌う。曖昧になってしまうからである。主語を表す「の」は、主語を示す助詞で、主語がはっきりする。(高橋信之) posted at 05:01:11
★原句:夕闇の芍薬白く匂いけり/津本けい★正子添削:夕闇に白き芍薬匂うなり/津本けい★白く匂う」と言った使い方には、無理があります。(高橋正子) posted at 07:24:36 ★原句:若葉風北海道に似た雲流れ行く/足立 弘★正子添削:北海道に似た雲流れ若葉風/足立 弘★語順を入れ替え、無駄な言葉を省くと、句がすっきりします。(高橋正子) posted at 07:25:00 ★原句:香がかおる一輪ざしに薔薇の花/迫田和代★正子添削:馥郁と一輪ざしの薔薇の花/迫田和代★「香がかおる」を「馥郁と」としのは、俳句が詩であるからという理由による。(高橋信之) posted at 07:28:41 ★原句:蒲公英の架飛ぶ構えヘリポート/佃康水★信之添削:蒲公英の架飛ぶ構えして丸し/佃康水★「蒲公英の架」に「ヘリポート」は、比喩の一つで、俳句は、比喩を嫌う。「構えして丸し」は、素直な写生。(高橋信之) posted at 07:29:26
★原句:青き色闇に宿して夏始/津本けい★正子添削:青き色闇に宿りて夏始★もとの句の「宿して」の主語が問題。添削は、「宿りて」と写生した。 posted at 19:02:30 ★原句:遠山を望む一樹や風渡る/河野啓一★正子添削:遠山を望む新樹や風渡る/河野啓一★もとの句には、季語がないので、「一樹」を「新樹」(夏の季語)とした。 posted at 19:02:50 ★原句:花茨咲き用水の音軽し/津本けい★正子添削:用水の水音軽し花茨/津本けい★「用水」は、ある目的のために、溜められたり、引かれたりする水のこと。また、用水路も指す。原句は、リズムが重く、「用水」の具体的状況がわかりにくいので、「水の音」を入れ、添削。 posted at 19:03:12 ★原句:衣替え終わって口紅替えてみる/迫田和代★正子添削:口紅の色も替えたり更衣(ころもがえ)/迫田和代★ posted at 19:22:36 ★原句:香がかおる一輪ざしに薔薇の花/迫田和代★正子添削:馥郁と一輪ざしの薔薇の花/迫田和代★ posted at 19:22:54
★原句:カルストの山を見下ろす春の月/下地鉄★正子添削:カルストの山の上なる春の月/下地鉄★カルスト高原の上に円かな春の月が出ていて、俗世間を離れた明るい世界がある。添削は、擬人法の「見下ろす」を避け写生をして「上なる」とした。写生は「私意」を離れることでもある。(高橋正子) posted at 06:20:02 ★原句:大桜うえを雲ゆく絶え間なく/多田有花★正子添削:絶え間なく雲ゆく桜咲く上を/多田有花★桜が咲く上を絶え間なくゆく雲がある。桜と雲の関わりに動きがあって、新しい叙情が生まれている。原句の「大桜」は詩語として、一考が必要なので添削。(高橋正子) posted at 06:21:11 ★原句:街空を一閃に引き初燕/藤田洋子★信之添削:★初燕一閃を引き街空に/藤田洋子★「一閃を引き」は、燕の飛ぶスピード感と燕の眩しさを表現しているが、一瞬のこととして初燕を見た思いをも表現している。添削は、テーマを上五にもってき、印象を強くした。(高橋正子) posted at 06:21:56 ★原句:芽柳の風に広げる薄みどり/黒谷光子★正子添削:★芽柳の風に広がる薄みどり/黒谷光子★一たび風が吹くと芽ぶいた柳は、薄みどり色をさあっと広げる。芽柳の色も動きも人を和ませる優しさがある。添削は、写生をよくして、「広げる」を「広がる」とした。(高橋正子) posted at 06:24:19 ★原句:さくら咲く新しき月始まりぬ/河野啓一★正子添削:さくら咲き新しき月始まりぬ/河野啓一★桜が咲くと、世の中では、新入社員や新入生が見られ、人生のスタートを切った人達も多い。桜の花の印象、花冷えの空の印象とともに新しき月が始まるのが日本である。(高橋正子) posted at 06:24:57
★原句:夏近し谷戸の瀬音高まりぬ/佃康水★正子添削:夏近し谷戸の瀬音の高まりに/佃康水★谷戸の瀬音の高まりに、水のゆたかさ、涼やかさが思われて、夏が近いことがうれしい。(高橋正子) posted at 11:43:42
◆日曜の俳句添削教室はお休みです◆ posted at 04:55:22
◆きらりきらりつばなが草を抽きはじむ/川本臥風◆春も半ばになると、野辺の草からつばなの花穂が伸びてくる。きらりきらりと、つばなの一穂、一穂が、春風に揺れて輝いている。芒とはまた趣が違って、詩情を呼ぶ。(高橋正子) posted at 10:20:21 ◆桜昏しはげしき天の白光に/川本臥風◆満開の桜は、天の白光によって、昏い陰影を持つようになった。光が差して物に陰影ができたのだ。桜の色を昏くさせるほどに強い光に、仏の現れを感じ取ることができる。鋭い感性が詠んだ桜の句。(高橋正子) posted at 10:21:12 ◆半面に紅刷きふきのとうの球みどり/川本臥風◆静かな観照の中にも、きらりと光る感覚的な把握がある。黄みどりの球のようにころりとした蕗のとうの半面が、刷かれたような紅であって、その色彩の美しさには、透明感と抒情がある。(高橋正子) posted at 10:22:12 ◆雲雀しばらくあるく我等の行く先を/川本臥風◆野の道を楽しく話しながら連れ立ってゆくと、雲雀に出会った。人に恐れることもなく、我等の前を案内するようにしばらく歩いた。しばらく雲雀と同行した春野辺の楽しさ、無垢の雲雀に触れた喜びが詠まれている。(高橋正子) posted at 10:22:47 ◆川本臥風4句◆ posted at 10:23:29 ◆ツイッター俳論⑥◆芭蕉の一句:閑さや岩にしみいる蝉の声_俗を離れた静寂の境地。これほど物の本源深くを詠んだ句は芭蕉以前にも以後にもないであろう。(高橋信之) posted at 10:24:00
★原句:風を待つ蒲公英の絮高く伸ぶ/津本けい★正子添削:風を待ち蒲公英の絮高く伸ぶ/津本けい★「風を待つ」では、切れすぎます。(高橋正子) posted at 15:25:29 ★原句:山歩きあちらこちらに藤の花/迫田和代★正子添削:山歩けばあちらこちらに藤の花/迫田和代★「山歩けば」は作者自身のことであり、「あちらこちらに藤の花」は作句の対象となった季節の「藤の花」のことなので、その間に強い切れを入れた。(高橋信之) posted at 15:26:09 ★原句:花の散る見えぬ高みの彼方より/小西 宏★正子添削:花の散る高みの見えぬどこかより/小西 宏★無理のない「読み」を考え、「見えぬ高み」より「見えぬどこか」を選んだ。「高み」、「見えぬ」、「どこか」と言葉が流れ、無理がない。(高橋信之) posted at 15:26:38 ★原句:山藤やせせらぎの音遠く咲いており/河野啓一★正子添削:せせらぎの遠き音あり山の藤/河野啓一★「咲いており」は、無駄な言葉だ。「あり」は、説明的でないが、「せせらぎの遠き音」を印象深いものとし、その後の切れも効果的だ。(高橋信之) posted at 15:27:40 ◆ツイッター俳論⑤◆生活と俳句:よい生活からよい俳句が生まれる。私が取りあげる「生活」は、消費生活といったものよりは、創造や生産活動にしっかりと根をおろしたもので、こうした「生活」に根差した俳句は、作り手の内面生活が溌剌としていて、何よりも新鮮で、生きいきとしている。(高橋信之) posted at 15:28:32
★原句:富士に向く庭に風吹き藤の花/小西 宏★正子添削:富士に向く風の庭あり藤の花/小西 宏★富士山に向いた庭は、それだけでよい眺望。その庭に風に揺れる藤の花があって、豪華。原句の「風吹き」が問題なので添削。(高橋正子) posted at 13:26:18 ★原句:さくら咲く新しき月始まりぬ/河野啓一★正子添削:さくら咲き新しき月始まりぬ/河野啓一★桜が咲くと、新入社員や新入生が見られ、人生のスタートを切った人達も多い。桜の花の印象、花冷えの空の印象とともに新しき月が始まるのが日本である。(高橋正子) posted at 13:28:04 ★原句:街の燈のまぶしき明かり月朧/桑本栄太郎★正子添削:街の燈のきらめく明かり月朧/桑本栄太郎★俳句は、詩なので、「きらめく」という詩的な言葉を選んだ。(高橋信之) posted at 13:29:03 ★原句:露天風呂揺れる新緑朝日差す/高橋秀之★正子添削:新緑に朝日差しきて露天風呂/高橋秀之★俳句は、季節を感じることが主なる課題なので、上五に季語「新緑」を置き、中七は、その状況を写生する。「露天風呂」が下五に落着くと、作者の位置がはっきりとする。(高橋信之)(高橋信之) posted at 13:36:20 ◆ツイッター俳論④◆私意を離れ:芭蕉の言葉に、「松の事は松に習へ、竹の事は竹に習へ」とあるが、私意を離れ、ということである。私意を捨て去り、与えられた現実を読め、自然を読め、ということである。そして、俳句の基本は写生である。(高橋信之) posted at 13:36:49
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last update 05/31 16:09
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