「私が殺されても同じことが言えるの?」死刑制度廃止論者の僕に彼女が言った。「犯人が死ねばいいって思わないの?」「想わないよ」彼女が頬をふくらませる。「死ぬのは一回切りだから。生きて生きて生きて生きて殺人犯と後ろ指指されて罵倒されて苦しみ続けることを僕は望むよ」 #twnovel posted at 18:31:32
隣の席からいつも彼を見ている。授業中、ちらりと彼の顔を見る。気づかれないように。今日はちょっと寝癖がついてて可愛い。ここが私の席、ここが私の定位置。 #twnovel 私の場所は、隣の席のクラスメイト。彼の隣で腕を組んで笑うのは、まったく別の女の子。 posted at 23:33:17
寝坊した日曜日の朝、一番に目に入ったのは頬を紅葉のように真っ赤にした娘の姿だった。その顔に熱でもあるのかと驚いた。娘の名を呼ぶと、びくりと肩を震わせた。よく見るとそれは口紅だった。「それは頬に塗るものではないよ」妻が残した化粧品。化粧を教える人もいなくて、ごめん #twnovel posted at 21:46:23
即独した新米弁護士の僕の元に現れたのは、一匹の狸でした。「先生!隣の狸が僕の家を荒らすんです」すったもんだの挙げ句、なんとか和解に漕ぎ着け、報酬もちゃんともらいました。起きたら木の葉でした #twnovel それ以降、口コミで動物が相談に来ます。喰っていけないので人間来てください posted at 12:03:04 すっかり自然派弁護士として動物達におなじみになった僕の元に、ある日、一人の美女がやってきました。「事務員として雇ってくれませんか?」動物からの依頼で忙しくなっていたところなので、喜んで雇いました。美人だし #twnovel 先日助けた鶴が恩返しに来てくれたことを、あとで知りました posted at 12:10:03 「先生、ダイビングって出来ますか?」と事務員の鶴さんが言った。なお、鶴さんは本当に鳥の鶴である。自然派弁護士として動物に人気の僕の、かつての依頼人だ「出来ないなー」「じゃあ、練習してください。スナメリさんからのご依頼です。土地の権利関係の」 #twnovel 僕、金槌なんですけど posted at 23:27:42 「聞いてくださいよ、先生!あの女、人の旦那を寝取ったんですよっあの泥棒猫!」依頼人の猫さんが言う。僕は自然派弁護士、動物に大人気。「はい、相談料」差し出される包み「これは?」「鼠です。いい感じに脂がのってますよぅ」隙間からしっぽが見えた「持って帰ってくださいっ」 #twnovel posted at 23:32:06 「すみません、相手方の犬さんの代理人になったので。双方代理が禁止されてる以上、猿さんの依頼は……」「んま、ゼロワン地域の弊害ね!」 #twnovel 「その依頼、私が受けますわ」現れた美女。胸元の弁護士バッジ「自然派弁護士は貴方だけとお思い?」変人は僕だけだと思ってた。なんか嫌だ posted at 23:40:18
デパート合戦がはじまった。敵は床の上で手足をばたばたさせている。疲れを見せない。手強いぞ。ここで奥の手「たーくんの玩具買うと弟の分買えないよ?」ぴたっと止まって立ち上がった。「僕我慢する、お兄ちゃんだから」言って私の膨らんだ腹部を撫でる。いいお兄ちゃんになってね #twnovel posted at 22:49:41
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last update 06/03 14:01
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