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渡辺保史

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2009年09月16日(水) 32 tweets

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今から、濱野智史さんの講義。

posted at 18:25:12

講義テーマは「情報環境アーキテクチャのゆくえ」。

posted at 18:29:08

情報環境アーキテクチャ論の背景。まずはレッシグの『CODE』より。規範(内面化されたルール)と法律(明文化されたルール)、市場(マネーがルールのゲーム)、アーキテクチャ(行動を制約する環境)という4つのコントロールに着目。

posted at 18:46:29

アーキテクチャによるコントロールの例。たとえば、マクドナルド店内の椅子は、滞留時間を短くして客の回転率を上げるようデザインされている(宮台真司)。

posted at 18:49:53

アーキテクチャによる規制は、規範の形成が不要であり、無意識のうちに規制が可能(気づかれないで操作・誘導ができる)。

posted at 18:54:06

ネットが普及した社会においては、アーキテクチャによる規制範囲は大幅に拡大する。しかも、民主主義的に規制の正当性を認められている議会・政府だけでなく、企業もそれに(コストもかけずに)大幅に乗り出すことが可能となる。

posted at 18:55:49

当時レッシグが「これダメじゃん」と言った例はデジタルコピーの規制。これはまさにアーキテクチャによる規制。コンテンツ産業側からみたら「何が悪い」だが、著作権の強化によってさまざまな文化活動、表現活動に制約を与える恐れがある。

posted at 19:00:18

ここまでは、「悪い」アーキテクチャの話。ここから、「いい」アーキテクチャの話。「いい」方向へ人々を誘導する形でアーキテクチャが使えないだろうか? 「いい」も「悪い」も含めて、ユーザーが勝手にアーキテクチャを選んだり、デザインしていくような、様々な可能性や在り方をさぐってみたい。

posted at 19:01:45

ってことで『アーキテクチャの生態系』の内容紹介。日本型のウェブサービスを取り上げながら、そのアーキテクチャの独自性を論じた。

posted at 19:03:23

WinMXとWinnyの違い。逆コモンズの悲劇。MXではアップする人が神、落とすだけの人は逝け!という規範。Winnyはこれをキャッシュシステムによって自動的にファイルを放流するというアーキテクチャによって解決。これで普及した故に社会問題化したことも否めない。

posted at 19:08:45

ニコ動のアーキテクチャが優れている所以。テレビの凋落とも関連している。『三丁目の夕日』を観て、結局古き良きテレビのよさを復活させているのがニコ動なのではないかと思った。コメは非同期なのに、同期的に感じられる(疑似同期)ことで、いつでも祭り中という感覚を惹起できている。

posted at 19:13:54

ベンヤミンが『複製芸術時代の芸術』で考察したアウラの喪失。ニコ動は、疑似同期性を実現したことで、「いま・ここ」性を含んだ芸術体験の条件さえも複製可能にする時代を実体化しているのではないか。

posted at 19:17:45

ここまで「いい」アーキテクチャの話。ひとまず、まとめ。アーキテクチャによる規制範囲の拡大は、レッシグ的には危険なこと。それを批判する人間、仕組み、運動が必要だという考え。だが、アーキテクチャによる規制を、従来にないコミュニケーションやコラボレーションのために活用することは?

posted at 19:20:25

社会学的知見とアーキテクチャ的設計を両立できる人を育てていく必要があるのではないか、というのがわたし(濱野)の意見。

posted at 19:21:29

インターネットのアーキテクチャ再論。階層モデルの解説。

posted at 19:22:31

通信層であるTCP/IPのシンプルさの上に、多種多様なアプリケーションが動いているということを、改めて理解すること。

posted at 19:24:40

アーキテクチャの生態系マップ。http://bit.ly/epDNg

posted at 19:26:20

再びレッシグの「コモンズとしてのインターネット」。J.ジットレインは「インターネットは生成力(ジェネレイティビティ)が高い」。アプリケーションはどんどん進化し、多様化していく。アーキテクチャ、サービスの突然変異が起こりやすい世界。

posted at 19:28:38

Greasemonkeyについての説明。ウェブサイトの見た目すら個人でカスタマイズできる、勝手なアドオン。たとえば、ニコ動のコメント熱狂度を勝手に追加するスクリプトなど。

posted at 19:33:37

ユーザーが勝手に仕様を共有しながらアーキテクチャをつくっている世界がGreacemonkeyにはあらわれている。

posted at 19:36:57

インターネットはアーキテクチャの設計者ではない者であっても、ある程度自由にその設計を改善することすらできる。

posted at 19:37:21

ハックする。一般にはよいイメージがないが、インターネットの文化を表す語であることは間違いない。生成力の高いインターネットは、いろいろ便利で素晴らしい可能性を生み出すが、悪巧みを企む人も自由に参加できるので、セキュリティも下がってしまう。

posted at 19:38:42

UCサンディエゴ校で実験的にスパムメールを3億通送ったところ、28人のユーザーが実際に商品を買おうとした。それらスパムのじつに83%はボットネット(Botnet)によって送信されているという。

posted at 19:41:17

最後に、将来どうなる? AR、セカイカメラ。

posted at 19:41:58

現実空間とインターネットが重なるAR。エアタグをみんなが書き加えていくことで、現実空間をハッキングし、アーキテクチャを変えていく可能性。

posted at 19:44:53

現実空間の可能性が逆に広がっていく。今からその可能性を考えていくこと。そのためにちょっと迂回。「行動経済学」について。人間の行動はバイアスや錯覚だらけで、あまり合理的じゃない。ちょっとした認知的な仕掛けを施し、人々を無意識のうちに誘導することで、問題解決や改善ができるかも。

posted at 19:46:47

ちょっと「こづく」くらいの規制で問題解決をすること。ARの普及によって、認知的バイアスへのちょっとした介入や誘導をGreacemonkeyのように、あちこちで、しかも集合的に(ユーザー間でも協働・共有しながら)できるようになるかもしれない?

posted at 19:51:26

しかし、セキュリティと自由のジレンマは、ARやユビキタス環境の到来によって、ますます深刻になっていくだろう。

posted at 19:52:31

SF的なことではあるが、今から準備しておく必要はあるだろう。ともかく、アーキテクチャという目に見えない規制手段を設計・批判・改善する役割が求められる。

posted at 19:54:12

可能性があるということだけでも、危険性を喧伝してるだけでもダメ。うまくつかっていく方法、バランスをとることを考えること。もちろん難しいこと。現実空間とネットが融合していく未来へ向けては、きちんと考えていく必要がある。

posted at 19:55:35

濱野さんの講義終了。いま受講生との間で質疑応答中。なにやらこのtweet観てる人が多いみたいですね。

posted at 20:00:27

道具と環境の違い。リテラシーを向上させるという主張の限界。物理世界における情報アーキテクチャをどうやって「いい」方向に導くか。プロトタイピング的な考え方が必要?

posted at 20:06:24

last update 06/04 07:48

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