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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

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2017年06月22日(木)14 tweetssource

6月22日

@tsbslion

黄昏のブッシャリオン@tsbslion

しかし、栄養供給の異常を感知した維持管理用のロボットによって彼はすぐさま鎮静され、再び瞑想へと戻された。
これもまた、悟りプラントではごく稀に見られる光景である。

posted at 21:59:09

6月22日

@tsbslion

黄昏のブッシャリオン@tsbslion

己が見た『何か』を、人々に教えねばならない。そう考えた彼は、栄養供給チューブを引き抜き、衰弱した足に鞭打ちながらゆっくりと立ち上がった。
瞑想はもう必要ない。まずは、隣の菩提樹に居る人間に、己が得たものを伝えねばならない。

posted at 21:58:17

6月22日

@tsbslion

黄昏のブッシャリオン@tsbslion

42番菩提樹の下で瞑想を続ける一人の人間が、その手を止めた。
彼は何かに目覚めたかのように、辺りを見回す。己とは何か、宇宙とは何か。その答えに届く何かが、掴めた気がした。
何も変わらぬ筈なのに。世界は、今までとは全く違って見えた。

posted at 21:54:23

6月22日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

その折衷の結果、世界各地にはこれと似たような「取り敢えず瞑想させて生命維持を行う」ことで最低限徳エネルギーを回収する施設が幾つも作られた。
現在では徳エネルギー研究の進展によって旧式化したため順次冷凍睡眠と仮想現実を用いたシステムに置換されつつあるが、まだ世界各地に残っている。

posted at 21:46:34

6月22日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

無論、人類が自活する分には得度兵器にとってもその方が良い。何よりコストがかからない。しかし文明に依存してきた人類の大多数は、放っておけば死ぬのだ。
文明を再建させることは困難だが、座して死を待つ人類を死なせることもまた、基本律に反する。

posted at 21:39:26

6月22日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

しかし、それは一面的な物の見方に過ぎない。得度兵器がこの場所を使い、悟りや解脱に関する人類の生体データを収集していることは事実である。だがそれは、効率を重視する彼等にとっての副産物に過ぎない。
と、いうよりも。データ収集を目的とするならば、もっと効率的な施設が幾らでもある。

posted at 21:28:41

6月22日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

何故なら、それと同じ光景が。等間隔に配置され、幾百幾千と続いているからだ。
此処は、得度兵器が管理する人類居住区の一つ。その存在を知る自活人類の生き残り達は、『悟りプラント』と呼称する。
この場所は、機械が人類を拘束し、利用するディストピアであるのだと。

posted at 21:23:51

6月22日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

菩提樹の下で、瞑想を続けている者が居る。『彼』或いは『彼女』は、殆ど一日中その姿のまま微動だにしない。それはあたかも、釈尊の如き様相だ。
頭部には脳波計が取り付けられ、よくよく見れば菩提樹の幹から伸びた栄養補給用の点滴チューブが体に接続されているが、その程度は些細な違いだろう。

posted at 21:17:22

6月22日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

大部分の人類は、徳カリプス以前に既に自活能力を喪っていた。それがいきなり野に放り出され、果たして生きて行けるのか。答えは限りなく否に近い。
故に、全体を考えるならば。アフター徳カリプスの人類は。『得度兵器によって生かされている』と表現するのが、恐らく正確なところだろう。

posted at 21:09:38

6月22日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

アフター徳カリプス15年時点の地球人口は、僅かに数億。それが、得度兵器の把握する、救うべき者の数だ。
その『内訳』は雑多を極める。廃墟となった都市にしがみつく者。沈みかけの文明の残滓に縋る者。この世界でしぶとく生き続ける者。
しかし、それらは一部分に過ぎない。

posted at 21:04:05

2017年06月14日(水)2 tweetssource

6月14日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

ブッシャリオンTips 悟りプラント
地上に点在する得度兵器管理区域内の施設の一種。人工的な菩提樹林の下に僧侶を配置することで、様々な悟りを人工的に生産するシステム。多様な方式の悟りプラントが各地に存在する。

posted at 17:57:10

2017年06月10日(土)2 tweetssource

6月10日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

▲かいせつ▲
見覚えのある単語があるので原作者に尋も……聞いたところ、「徳エネルギーが開発される前の、木星国家が成立したばかりのころの話」みたいな回答が来ました。

posted at 12:05:45

2017年06月06日(火)1 tweetsource

2017年06月05日(月)18 tweetssource

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

ブッシャリオンTips 封入反物質粒子砲(2/2)
この原理は徳エネルギービームの発生にも応用されているものとほぼ同様である。
しかし、反物質の場合、『函』が壊れた際に通常分子と反応して強力な減衰が起こるため、貫通力は然程高くない。また、実は雨天にも弱いという弱点を持つ。

posted at 23:00:15

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

ブッシャリオンTips 封入反物質粒子砲(1/2)
量子的な『函』の中に物質を封入する技術は徳エネルギーの開発過程で見出されており、例えば電気的に中性な粒子であっても、電荷を持った『函』に閉じ込めることで電磁加速が可能となる。その原理を利用した反物質砲である。

posted at 22:58:10

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

ガラシャ達もまた、この一方ならぬ事態にクレイドルの内側から顔を出していた。
困惑に包まれながらも、両者が出会うまで然程時間はかからないだろう。
それが、ガンジー達が地下に潜っていた間に巻き起こった出来事だ。

posted at 22:49:08

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

突如として『爆発した』無名仏。潰された仲間。
「……何がどうなった?」
クーカイ達は、その光景を見つめながら。ただ呆然と呟くことしか出来なかった。
目の前で起きた小さな『反乱』も、『鎮圧』も。彼等の目からは伺い知ることは出来なかった。

posted at 22:45:42

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

但し、弱点は多い。人類に向けては使えぬこと、天候悪化時には空間抵抗が増して使用不能になることと
……こうして、射線確保と充填に時間を要すること。また、一撃で偏向ユニットが使用不能になること。
その弱点故、北の戦線に投入することは叶わなかった。そして今。一人の命を『救えなかった』。

posted at 22:40:04

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

僅かの間に。『無名仏』の中央が、小さく円形に溶けて蒸発した。
徳エネルギーの力が可能とした武装。封入された(パッケージド)、微小量の反物質(アンチマター)。失敗作であるタイプ・アシュクが持ち得た、数少ない長所の一つ。得度兵器が持ちうる最大火力による、歪曲射撃。

posted at 22:36:06

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

彼等は救いの手を緩めはしない。
そしてもしも。人を害する者が、居るのなら。
『制御外機・一』『対人戦闘』『徳導力波長無登録』『対人索敵』『生体反応・〇』
『限定攻撃許可』
人ならざる声(シグナル)が、拠点の中に響いた後。
一発のエネルギー弾が放たれた。そして、彼方で光が煌めいた。

posted at 22:32:13

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

得度兵器は、人を殺さない。ただ、解脱を以って救うのだ。偶々その方法の途上で、肉体が死を迎えるに過ぎない。
だから、『殺す』こととは、天と地程の隔たりがある。少なくとも、彼等の中に於いては、という話だが。

だから、喩えその結末が、人類の自業自得であったとしても。

posted at 22:28:09

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

孔の空いた空のジェネレータが、一瞬目に入った。その奥には、誰も居なかった。

数刻前には、地虫の如く這いずり回っていた存在に。
男は、虫けらのように潰された。それが全てだった。
----------

posted at 22:25:04

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

人類が不要な存在であったとしても。それは、即座に人類への攻撃を意味する訳ではない。
しかし、それでも引き金は弾かれてしまった。
巨体の遺された片腕が、ゆらりと持ち上がる。無名仏のすぐ近くまで寄った男は、それを、手を振っているのだと勘違いした。

posted at 22:20:05

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

幾つかの、不幸があった。
無名仏のセンサーが、既にズタズタだったこと。
そして男が、武装していたこと。というよりも、男は引き金を引き損ねて、まだ手持ちの噴進弾を使い残していただけなのだが。
その結果として、男への『攻撃』が、孤独な機械知性の中で『正当防衛』として認められたこと。

posted at 22:16:04

6月5日

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やっぱり、ガンジーは凄いやつだ。自分とは違う、と思いながら。彼は『無名仏』に近づいた。激しい戦いを物語るかのように、外装は剥げ落ち、脱皮のように『脱げ』かけていた。
そして、仏像の『殻』をずるずると引き摺りながら。無垢なる機械が男の方を見た。
『人類は、不要である』

posted at 22:12:04

6月5日

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彼は、ガンジーとは顔馴染みの採掘屋だった。同年代の彼が実績を積み重ねていく様を、横目で見ながら。内心僅かの嫉妬を覚えていた。
だから、戦いが始まった時。最も先頭を走ることを志願した。
多くの同胞が、この戦いで世を去った。それでも彼は、真っ先に此処まで辿り着いた。
そう、ここ迄は。

posted at 22:08:01

6月5日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

この世界は、徳に溢れている。その残滓は、この徳無き世界にも残されている。だからこそ、人はまだ、辛うじて滅び続けながらも生きていられる。

だから、『そうでないもの』に対する脆弱さは、あらゆるものが分かち合っている。
「おーい!ガンジー!」
生き残った二輪車の運転手が、叫んだ。

posted at 22:04:05

2017年06月04日(日)21 tweetssource

6月4日

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手元の時計では、既に30分以上が経過していた。
だが、異変に気付いたものは極わずかで、彼らも確信からは遠かった。
想定されざる何かが、起ころうとしていた。
------

posted at 22:06:04

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

その頃。車列の先頭が、遂に拠点の中へと入った。採掘屋達はタイプ・ジゾウの残骸と、ボロボロになりながらも動く『無名仏』を見て沸き立った。
その報せを受け、熱狂の中でクーカイは気付いた。あの機体が、『まだ動いている筈はない』と。

posted at 22:02:06

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

コクピット内の生きているモニタが、記号の羅列で埋め尽くされる。
何故、この機体が動くが。それは、ごく単純な理由だ。この拠点の得度兵器は、『外部からの動力供給』で駆動している。僅かに識別を書き換えれば、ラインを盗用できる。

posted at 21:58:11

6月4日

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無茶な戦闘とフィールドの暴発に因ってぼろぼろになった機体から、部品が剥げ落ちていく。
微かに仏の面影を遺すかんばせが、皮のように剥げ落ち、崩れ……内側から、むき出しの機械部品が現れる。
その中心部。徳ジェネレータは、虚ろのままなのに。
『LINE CONNECTED』

posted at 21:54:05

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

『人類は最早、無用である』
それは、疑念だった。ある意味では真実であった。だからこそ、脅威であった。
『それ』は、だからこそ封じられた。

ガラシャ達から、数百メートルの距離で。朽ちた筈の骸が骸が大きな軋みを立てる。

posted at 21:50:02

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

それは、無視された在り方だ。
そもそも、得度兵器は徳カリプスによって生まれた存在だ。その観測結果によって、徳エネルギーによる解脱を人類究極の救済と認めた在り方だ。

だが、それを。同じ観測を行いながら。それを「滅び」と受け止めたならば。異なる結論が生まれる。

posted at 21:47:01

6月4日

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ガンジー達が乗り捨てた、『無名仏(ネームレス)』の残骸を除いては。
地虫の如く這いずる欠片は。運良く転がる巣穴の中へと入り込み。命令を上書きした。
得度兵器は、人類全てを解脱によって救済する機構である。その範疇にある限り。「異なる思想」を持つものであっても、隔離にまでは至らない。

posted at 21:42:02

6月4日

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それだけならば、問題は何も無かった。『裏切り者』が閉じ込められてから、既に数年経過している。『得度兵器』はその間も目まぐるしく進歩を続けてきた。正常にネットワークに接続され、通常に機能しているシステムならば。断片程度は、もはや意にも介さない筈だった。

posted at 21:38:09

6月4日

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ガンジー達が雪の下に見出したように。地面の真下に広がる膨大な容量の回線と、演算リソース。それこそが拠点の『本体』だ。明確な中枢など、徳エネルギー源を除けばそもそも存在させる理由が無い。
『裏切り者』の一部は、光を求める植物のように。餌(情報源)を求めて這いずり回った。

posted at 21:34:02

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

自我もなく、『目的』が得度兵器とは異なるだけの、感染性情報の集合体だ。だからこそ、既に存在するものを『変質』させるには、僅かな『それ』で十分だ。
そして、ひとたびクレイドルの外にさえ出れば。そこには得度兵器の拠点が広がっている。

posted at 21:30:13

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

それが僅かな間、繋がった。彼女は水も漏らさぬ囲いに穴を開けてしまった。
僅かな時間の、音声通信。水滴ほどの小包(パケット)。

それで、『裏切り者』には十分だった。そもそも『それ』は悪性の腫瘍だ。だからこそ、在るだけで膨大な通信量を吐き散らす『ヤーマ』とは根本的に異なる。

posted at 21:27:06

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

最初にミスを犯したのは、ノイラだった。
彼女はガンジー達に情報を伝えるため、徳カリプス以来『自閉』していた衛星回線を無理やりこじ開け。強引にクレイドルと回線を繋いだ。
……だが、クレイドルはそもそも、電子的にも物理的にも、拠点の他の箇所とは切り離されていた。

posted at 21:22:03

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

だが、深淵を覗く時。その者もまた、深淵に覗かれる。
だからこそ、深淵を覗くものは。化物にならぬよう心せねばならぬのだ。

まして、化物の骸を駆ろうというのなら。その空の肉体(システム)は、亡霊を呼び寄せる。

posted at 21:18:02

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

「あ、ああ……そうだな。俺達は……」
別の青年が続いた。彼らは自分達のことを語り出した。
蟠りは溶けようとしていた。
-------
人は分かり合えるものだ。人は知ろうとするものだ。だから人は、先へ先へと手を伸ばす。深淵にすら手をかける。

posted at 21:16:03

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

「少しだけ、教えてくれないかな。あなた達のこと」
微妙な不和の空気の中。それでも少女は僅かに踏み出し、言い切った。
微かに空気は和らいだが、僧兵達は。否、ただの若者達は、困惑したように互いに顔を見合わせた。
「……わかっだ」
しかし、其の中で。あの少年は、真っ先に答えを返した。

posted at 21:12:03

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

「あ、ああ……」
そして彼らは僧兵といっても、基本的には彼らは普通の……それも、徳カリプス以前の意味における普通の若者達であった。だからこそ、こんな戦場の只中に。徳が高いとはいえ、彼女のような少女が居ることを訝っていた。
まして、今は両方の『頭』が不在なのだ。

posted at 21:08:11

6月4日

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黄昏のブッシャリオン@tsbslion

少し前の出来事。
「……あの、あなた達」
ガラシャは、ボロボロの僧兵達に辿々しく声をかけていた。彼女は多少人見知りの気があったが、そんなことを言っている場合でもない。
ガンジー達が戻るよりも前に、最低限、彼等のことを知っておく必要があった。

posted at 21:04:06

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