ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
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posted at 12:08:57
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
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【日報】四月のトピック!そして「無料」についての考え:本兌|ダイハードテイルズ @dhtls|note(ノート) https://diehardtales.com/n/n184884a1ede1
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
◆カラテの高まりを感じる……!◆
posted at 21:46:05
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
posted at 22:00:22
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
◆「コシャクな!」サキュバスはUNIXデッキから手を離し、ニンジャスレイヤーに弾丸じみて襲い掛かる! ニンジャスレイヤーはカラテを構えたまま白目を剥いている。今なら殺す事が……「殺すべし」ニンジャスレイヤーの赤黒の眼光が復帰!「ニンジャ! 殺すべし!」「ヌウッ……!」「イヤーッ!」◆
posted at 22:04:26
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
◆ニンジャスレイヤーの左拳が、サキュバスのガードを弾いた!「グワーッ!」「イヤーッ!」右拳がサキュバスの顔面に……叩き込まれた!「グワーッ!」KRAAAAASH! ビヨンボ・パーティションを破砕し、サキュバスが倒れ込んだ!「イイイイヤアーッ!」ニンジャスレイヤーは飛びかかった!◆
posted at 22:04:56
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
【ポッシブル・ドミネイション】#6
posted at 22:05:31
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
「イヤッ!イヤーッ!」サキュバスは素早く受け身を取り、スリケンを連続投擲した。空中のニンジャスレイヤーは鉤爪めいた手で薙ぎ払い、迎撃スリケンを薙ぎ払った。ナムサン!だがこれは布石!生じた隙めがけ、サキュバスは屈伸状態から暗黒カラテ技、サマーソルトキックを繰り出す!「イヤーッ!」1
posted at 22:10:36
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「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは咄嗟のクロス腕で強烈な宙返り蹴りを受けた。弾かれながら間合いを強制的に取らされ、着地した形だ。「キュイイイイガガガガ!」電子唸り声をあげ、そこに背後からチェーンソーマチェットガンで襲いかかったのはサイベリオン!既にアクセスポイント・ジツは終了!2
posted at 22:13:29
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「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはチェーンソーマチェットを振り向きざまに両掌で挟み込んで止める!ナムサン!シラハ・ドリ!だがチェーンソーマチェットのチェーンソー部はまさに残虐な高速回転刃そのもの。「イヤーッ!」サイベリオンは押し付けにかかる。アブナイ! 3
posted at 22:15:35
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「殺せ!サイベリオン=サン!インタビューは不要だ」サキュバスは素早く指示した。ニンジャスレイヤーが相当な手練れである事は明白。インタビュー狙いで闘えばサイベリオンが後れを取る可能性がある。だが殺す気で戦わせれば爆発四散するまでにニンジャスレイヤーに相当なダメージを与えられよう!4
posted at 22:18:10
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
「殺シマス!」サイベリオンは装甲に覆われた鋼の肉体に電子カラテを込め、ニンジャスレイヤーにチェーンソーを近づける!「ヌウーッ……!」ニンジャスレイヤーはシラハ・ドリを継続、断裂死の運命に抗った。膝をつき、ぐっとこらえると、やがてミシミシと音を立てて床のタイルに亀裂が生じた。 5
posted at 22:21:08
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一方コトブキはLAN接続を解除した。これでネットワーク監視網は一時的に無力化され、タキとの通信が可能となる……「イヤーッ!」そこへ飛来するサキュバスのスリケン!かろうじて跳び下がるコトブキ!「イヤーッ!」サキュバスは前転でデッキに接近し、フロッピーディスクを引き抜いた! 6
posted at 22:25:52
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「アッ……!」コトブキは後退する。「ゲームセットだ」サキュバスはフロッピーディスクを片手で捩じり、握り込んで、グシャグシャに丸めてしまった。ナムアミダブツ……!努力、水泡に帰す!彼は状況判断していた。まずはネットワーク監視網の復帰。ウキヨは最後に粛々と破壊すればよいのだ。 7
posted at 22:29:33
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コトブキはあきらめない。果敢に反撃機会をうかがいながら後退する。サキュバスは片手で素早くキーをタイピングし、復帰命令を入力した。モニタが明滅。「復帰の最中です」のミンチョ文字も晴れやかだ。サキュバスはあらためてコトブキに向き直る……殺すために! 8
posted at 22:32:01
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
一方ニンジャスレイヤーはチェーンソー断裂死の一歩手前だ!「死ネ!死ヌノダ!」バシューッ!背中から圧縮空気を放出し、過剰な重みをかけるサイベリオン!「ヌウーッ!」ニンジャスレイヤーは耐える。問題は己のみではない。ここで一人を相手に手こずれば、サキュバスがコトブキを殺すのだ! 9
posted at 22:35:25
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
このままではジリー・プアー(徐々に不利)!「死……」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーの目が赤黒く輝く!それは溜め込んだカラテの瞬間的な解放であった。過剰に押し付けられたバネの強力な撥ね戻りめいて、死神の膂力が放たれた!「グワーッ!?」突如サイベリオンの腕の付け根が、破裂! 10
posted at 22:39:08
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
ナムサン!ニンジャスレイヤーは一瞬の機を捉え、シラハ・ドリで抑え込んだ刃をへしり捩じって、テコの要領でサイベリオンの腕の角度を稼働領域閾値外まで回し、破壊した!サイベリオンはチェーンソーマチェットガンをしっかり握っており、この一瞬に対応する事はできなかった!「グワーッ!」 11
posted at 22:41:53
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ニンジャスレイヤーの眼光軌跡が刻まれた。彼は首を巡らせ、サキュバスを見た。この一瞬で二体を相手取る手段を閃いたのである!「イイイイ……」ニンジャスレイヤーは右足を真上に高く上げ、「イヤーッ!」振り下ろした!床の亀裂を全力で踏み割ったのだ!KRAAAAASH! 12
posted at 22:43:39
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
「なッ!」今まさにコトブキを追い詰めようとしたサキュバスは反射的にニンジャスレイヤーを見た。次の瞬間、彼は足首に何かを感じた。赤黒い炎は、彼が見る間に熱い鋼に変わっていた。足首にフックロープが巻き付いていた。「これ…は!」ニンジャスレイヤーは自ら作り出した床の破砕穴に呑まれた。13
posted at 22:47:45
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
KRAASH……床が下へ崩落し、瓦礫、ニンジャスレイヤー、サイベリオンが落下した。「ヌオオオッ!」サキュバスは床に引きずり倒された。彼はカラテを込めてこらえた。だが、ナムサン……フックロープはブッダ蜘蛛糸から盗賊を引きずり下ろすジゴク・グールめいて、床タイルごと剥がし、道連れにした!14
posted at 22:50:17
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「グワーッ!」サキュバスもまた落下!三人のニンジャが瓦礫と共に落下したのは、三階のトレーニング・リングである!「アイエエエ!」繰り返しサンドバッグにキックを打ち込んでいた過冬のヤクザファイティングウォリアー達が突然の状況に激しく困惑!「かかれ!貴様ら!」サキュバスが命令! 15
posted at 22:53:34
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「シューシュシュ!」「シューシュシュシュ!」列になって接近してくるヤクザファイティングウォリアーが、強烈な鞭めいたミドルキックを順に繰り出す!「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーの目にもとまらぬジャブが顔面を捉えると、ドミノ倒しに吹き飛ぶ!「グワーッ!」 16
posted at 22:55:52
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「喰ラエーッ!」サイベリオンが無事な方の腕で掴んだチェーンソーマチェットガンを振り回し、襲いかかる!「イヤーッ!」ヤリめいたサイドキックがサイベリオンの腹を捉える!不用意に近づければ再び力比べに持ち込まれる。ニンジャスレイヤーはそれを拒んだ!「グワーッ!」 17
posted at 22:58:42
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この間、僅か3秒!サキュバスには十分な時間だった。最優先はUNIXだ。同時に高所へ渡れば位置エネルギー優位を得ることができる。彼は天井の穴に向かって跳躍を……「イヤーッ!」KRAAAASH!ニンジャスレイヤーは全力を込めたストンピングでトレーニンググラウンドの床を蹴り割った!崩落! 18
posted at 23:00:29
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
「ヌウーッ!」諸共に落ちながら、サキュバスは空中でニンジャスレイヤーに向き直った。「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」ワン・インチカラテを応酬しながら、二者は下へ落下!「ドッソイ!?」「ドッソイ!」二階でトレッドミルを動かしていたスモトリ達が困惑! 19
posted at 23:03:22
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「かかれ貴様ら!過冬の敵だ!」サキュバスはニンジャスレイヤーと激しく打ち合いながら指示した。「ド……ドッソイ!」「ハッキヨーホ!」トレッドミルから飛び降り向かってくるスモトリ!「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーはその都度バックキックで吹き飛ばす事を強いられる! 20
posted at 23:05:58
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「イヤーッ!」「グワーッ!」ワン・インチカラテの中で繰り出されたバックキックを受けると、スモトリは弾き飛ばされ、ピンボールの球めいて他のスモトリを弾き飛ばす。「アバーッ!」最後尾のスモトリがプレスマシーンを鉄屑に変えた!「イヤーッ!」「グワーッ!」サキュバスのチョップが命中! 21
posted at 23:08:44
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ニンジャスレイヤーは苦痛に顔をしかめる。肩に強烈な一撃を食らった。サキュバスはハッカーでありながらその実、恐るべきカラテの持ち主。だがニンジャスレイヤーは強引にダメージを堪え、左拳を脇腹に叩き込んだ!「イヤーッ!」「グワーッ!」さらに頭突き!「イヤーッ!」「グワーッ!」 22
posted at 23:10:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
サキュバスは血を吐き、よろめいた。「だが優位はいまだ俺にある……!」ニンジャスレイヤーの肩を掴む!「イヤーッ!」カラテ・シャウトははるか頭上から聞こえた。ナムサン!サイベリオンである!チェーンソーマチェットガン兜割り攻撃が直上からニンジャスレイヤーに襲いかかったのだ!アブナイ!23
posted at 23:13:16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
「地獄へ行け!ニンジャスレイヤー=サン!」サキュバスはニンジャスレイヤーの両肩を掴み、抑え込んで、サイベリオンにニンジャスレイヤーを真っ二つにさせようとした。過てば己にも危害が及ぶ。だがサキュバスとて、危険は百も承知だ!膠着したイクサを制するのはここしかない! 24
posted at 23:17:26
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
「「イヤーッ!」」二者のニューロンが極大加速し、圧縮された時間の中で、汗の粒がゆっくりと流れ落ちた。お互いを至近で睨み合いながら、限界の膂力を爆発させた。これに打ち勝った側が……「「イイイヤアアーッ!」」ニンジャスレイヤー!サキュバスの抑え込みを跳ねのけ、掴み、抱え上げた! 25
posted at 23:19:57
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
チュイイイイイイ!振り下ろされたチェーンソーマチェットガンが、サキュバスの胴体を……ナムアミダブツ!「アバーッ!アババババーッ!」ニンジャスレイヤーは「忍」「殺」のメンポの下で歯を食いしばり、大地を支え持つティターンめいてサキュバスを掲げ続けた! 26
posted at 23:23:06
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「アババババッ……この……男……!」サイベリオンのチェーンソーでバイタルゾーンを立ち割られながら、サキュバスは血走った眼を見開く。「成る程……アッパレなカラテだ。覚えておくぞ……ジゴクまでな!」断末魔の叫びがチェーンソー駆動音をかき消す!「サヨナラ!」爆発四散! 27
posted at 23:25:24
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KRAAAAAASH!数秒後、真下・一階のエアロビクス・スタジオ!笑顔で過酷なエクササイズを行っていたインストラクターと富裕客は、突如天井が崩落し、丸く穿たれた穴からジゴクめいて恐ろしいニンジャ達が瓦礫や血と共に落下してきたさまに目を剥いた。「「「アイエエエエ!」」」アビ・インフェルノ!28
posted at 23:28:15
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NRSを発症して走り回り、壁にぶつかっては向きを変えてまた走る恐慌客たちの中、二人のニンジャは同時にワン・インチ戦闘の火ぶたを切った。それはガンマン同士の抜き打ちじみた一瞬だった。ニンジャスレイヤーはチョップを振り抜き、サイベリオンはチェーンソーマチェットガンの銃口を向けた。 29
posted at 23:30:46
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BLAMN!散弾が発射されたが、命中すればニンジャの顔ですら消失させたであろう残虐火力の狙いは僅かに逸れ、ニンジャスレイヤーのこめかみをかすめたに留まった。スタジオの鏡が惨たらしく破砕した。ニンジャスレイヤーのチョップはサイベリオンの首を刎ね飛ばしていた。 30
posted at 23:32:51
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「……サヨナラ!」吹き飛んだサイベリオンの首が吠え、無惨な胴体は爆発四散した。「アイエエエ!」「アイエエエエ!」NRS客の只中に立ちながら、ニンジャスレイヤーは頭上の穴の向こう、コトブキらを案じる……。 31
posted at 23:35:05
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……「ハイヤーッ!」コトブキはゾーイのLANケーブル拘束を引きちぎった。彼女は床の穴を注意深く迂回し、ゾーイを助け出したのである。「コトブキ=サン、UNIXデッキを」「ダメでした」コトブキは悔しげに言った。「何が?」「ディスクを破壊されてしまったんです。せっかく設定は動かせたのに」 32
posted at 23:37:01
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「それじゃ、うまくいったのね」ゾーイは言った。コトブキは首を振った。「違うんです、ディスクが無いと動かし続ける事が……」「ディスクは、ある」ゾーイは力強く頷いた。コトブキは驚きと共に了解した。彼女の手を引き、上級UNIXデッキに駆け戻った。 33
posted at 23:39:11
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「たった今使ったフロッピーディスクなら、参照できる情報もすぐそこに……」ゾーイはぴくぴくと瞼を動かした。「……ある」掲げた右手には、虚空から呼び出されたフロッピーディスクがあった。「……何という事でしょう」感嘆するコトブキに笑いかけ、ゾーイはディスクを挿入!目的を完遂した! 34
posted at 23:41:59
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キキーカリカリカリ……。荒れ果てたハッカー・ドージョー、UNIX駆動音を聞きながら、コトブキは額の汗を拭うゾーイをじっと見ていた。コトブキはこの世の理にあまり詳しくはない。だが、ゾーイの力が常軌を逸したものである事を実感と共にはっきりと理解した。過冬の執着は……決して終わるまい。 35
posted at 23:45:12
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posted at 23:46:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
バチバチ……。アーケード遊技場「ホノカ」の蛍光看板の過剰電力が火花を生じ、石畳の水たまりに落ちて、シュウシュウと音を立てた。ホノカには旧時代のピンボールが美術館じみて陳列されている。その全てが正しくメンテナンスされて実際動く。だがそんな店内の事は今なんの関係もない話である。 37
posted at 23:51:43
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
無計画なジアゲによって、「ホノカ」の周辺の建物は更地だ。まるで墓場に接する教会のようでもあった。フジミ・ストリートから申し訳程度に離れたその区画が、ソウカイ・シンジケートと過冬の代表決闘の場であった。インシネレイトのヤクザコートの裾が風を受けてはためく。「……それで」 38
posted at 23:53:42
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer@NJSLYR
インシネレイトは新調ヤクザ伊達眼鏡越しにオーガフィストを睨む。オーガフィストは莞爾と笑い、腕組みして、睨み返す。インシネレイトは呟いた。「なんでこんなことになったんだっけなァ?おっかしいよなァ」「何がだ、若僧」オーガフィストは目を細めた。「決まってんだろ」と、インシネレイト。39
posted at 23:57:17