昨日の流れを受けて、No Rest for the Wicked のことも書いておこう。こっちを始めたのは、もう完全に10年以上前か…。年を取るわけである。
posted at 00:43:17
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昨日の流れを受けて、No Rest for the Wicked のことも書いておこう。こっちを始めたのは、もう完全に10年以上前か…。年を取るわけである。
posted at 00:43:17
ちょうどクールジャパン云々が言われ始めた頃だった。海外でMangaが受けるのは結構。でも海外の漫画って、どれくらい日本の漫画と違うんだろう?
そんなことが気になって、とりあえず海外Webコミックを探して読んでみることにした。これがそもそもの始まり。…まあ、きっかけなんて、そんなもんだ。
posted at 00:45:07
海外の作品をいくつか見ていくと、単純な話だが、絵が上手い作品は人気が高い。しかし人気作の中に、絵が上手いとは言いづらい作品があった。それがNo Rest for the Wicked。なぜこれが…と、腰を据えて読むとハマってしまい、あげくに翻訳までしてしまうことになる。…まあ、そんなもんだ。
posted at 00:46:20
絵に文句を言いつつも、日本の漫画に過度に寄せすぎず、(当時はわからなかったが)アメコミの漫画作法とミックスされて、ページ全体を俯瞰すれば悪くない。
童話を漫画に持ちこむのは珍しくなかろうが、パロディーやファッションではなく、物語に高度に織り込まれている。人気は伊達ではなかった。
posted at 00:48:17
いざ翻訳を始めてみると、当然ながらビジネスの翻訳とはだいぶ様子が異なる。吹き出しのセリフを消すとか、描き文字(擬音)の扱いに悩んだりとか、色々と大変なのだ。
だが、自分がすべての責任を持ち、日本語の作品に仕立てていくのは、やりがいのある作業でもあった。
posted at 00:49:50
No Restの翻訳で苦労したのは、やはり言葉遊び。韻を踏ませるとかは頑張りようもあるのだが、ダジャレの類はヒジョーに難しい。
また、取り上げられた童話には比較的マイナーなものもあり、参考資料として訳し下ろしたりもしている。…今にしてみれば、よくやったもんだと思う。
posted at 00:51:13
…と、何となく過去の話のように書いているが、No Rest for the Wickedについては、まだ終わっていないわけで、原作が更新されるのを願ってやまない次第。
でも、本家の更新が止まってもう5年が経つのね…。年を取るわけである。
posted at 00:52:13
肉と炭水化物 https://pic.twitter.com/Fhp4cNuNOA
posted at 13:37:12
肉と炭水化物 https://pic.twitter.com/r4vPKAtgPq
posted at 13:37:13
#ライスボーイ 、オリジナルが完結して10年、日本語版が完結して8年経っていたんだな…
作中(p176)、アルクタウロス氏が、こんなセリフを言っている。
「美しく、おぞましく…」「私が生涯をかけ、愛するもの」
自分にとっては、この作品がそんな対象であるように思う(「おぞましく」はないけれど)。
posted at 00:02:47
原作の枠から外れないように、でもキャラクターが死なないように、日本語のセリフを与える。キャラクター達が日本語で生き始める。こんな作業をコツコツ続けた。慈しむように作品とじっくり対峙しながら言葉を探す経験は、自分にとってはかけがえのないものだった。 #ライスボーイ
posted at 00:04:45
翻訳で一番楽しかったのは、ドリーとブーツさんのところ。なぜ江戸っ子調なのかはよくわからないが、あれしかなかった。木守り人やアルクタウロスさんの台詞回しも、自然とああなった。ただ、苦労したのは、いかに吹き出しに収めるか。 #ライスボーイ
posted at 00:05:53
特に序盤は、吹き出しの大きさの割りに字数が多い。映画の字幕翻訳ほどではないにしても、なかなかしんどかった。
ただ、話が進むにつれ、作者もこなれてきたのか、文字も吹き出しも大きくなっていった。日本語版でも、少しずつフォントのサイズを大きくしたりしていた。 #ライスボーイ
posted at 00:08:01
#ライスボーイ は、作者が初めて本格的に発表した漫画…だったはず。二十歳前後だったと言うから、恐ろしい。ただ、この頃の作者は、絵筆で主線を一気に描く、少々しくじってもよしとする…みたいなことをやっていたらしく、たとえば372ページの1コマ目(インフィンの目)なんかは、その名残と思う。
posted at 00:11:11
他にも、若さゆえ…みたいなところは、ところどころあるのだが、若さゆえ、これだけのイメージの奔流・めくるめく世界を500ページに満たない紙幅に詰め込んでしまった。
その疾走感と密度は、世界観やキャラクター達に劣らず圧巻で、10年近く経った今でも軽く震えが来る。 #ライスボーイ
posted at 00:14:48
…と、興が乗って、 #ライスボーイ 翻訳の思い出など。 @rb_jp に書こうかと思ったけれど、だいぶと個人的な話なので、こちらに。
posted at 00:15:19
@yazzz_ @rb_jp 作品の公開中は、色々お世話になりました。いつの間にか、ずいぶん日が流れてしまったのだなと、少し当時を思い返しました。
これからも、ライスボーイを心の本棚に入れておいてもらえれば、訳者としても作品のファンの一人としても嬉しいです。
posted at 01:08:12
うわっ、『ライスボーイ』がいっぱい紹介されてる!(ありがとうございます!) https://twitter.com/orimerio/status/1066686820287561728…
posted at 22:27:53
@orimerio 画像、どうぞお使いください。やはり絵がないと、この作品の魅力はなかなか伝わりませんよね。
ライスボーイを好きになっていただいて、ありがとうございました。
posted at 22:52:47