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@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

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2019年02月11日(月)46 tweetssource

2月11日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

あと、これはりれゆめとは全く関係ない話なんですけど、現パロでヒロインが雷蔵のお姉ちゃんで文次郎vs竹谷の竹谷エンドになる夢の話はずーっと考えてるんですがずーっと形にしてない。したい気持ちはある。

posted at 20:44:38

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

【このあと書きたいもの】跡部に品定めされる文次郎(高校生)/観月と文次郎、デパートのバレンタインコーナーで出会うの巻(社会人)/文次郎と竹谷が帰りの電車で一緒になる話(高校生)

posted at 20:43:34

2月11日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

俺は色々なことを考えていた。大阪出身だという先輩。『うちの店のお菓子』。大阪の老舗和菓子屋、【汐町堂】。誘拐された名家のお嬢さん。トラウマによって形成される攻撃的性格――たとえば、人を必要以上に傷つけて楽しむような? そして、あの、怯えきった瞳、震える身体、悲鳴。

posted at 20:37:55

2月11日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「ところで、聞いていいですか?」「え、何?」「いや、あの日……その、何があったのかなー、って」一瞬だけ先輩の顔色がさっと変わって、それから、いつものようににっこりと笑う。「……前日の夜にね、少し、昔の嫌なことを思い出してしまったの。それで眠れなくて、気分が優れなくて」

posted at 20:33:49

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「……大丈夫、なの?」「見ず知らずの酔っ払いのゲロってんなら話は別ですけど、まぁ、平気でしょ。気にしないっす」「お、お人好しにもほどがある……」少し迷ったような表情の後、先輩は手にしたポチ袋をポケットにしまった。うん、それで良い。

posted at 20:33:48

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「でもほら、ことがことだったから、その。洗濯しても、いやなものはいやでしょう。だから、買い換えるなら、それで、と思って」「あー、弁償代的な……」俺は袋からジャージを取り出す。ふんわりと洗い立ての香り、シミもなし。まぁ、大丈夫だろう。俺はポチ袋を先輩に返した。

posted at 20:29:19

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

先輩に呼び出されたのはその翌々日だった。渡された袋の中には、綺麗に畳まれたジャージと……ポチ袋?「うちでお洗濯して消毒スプレーしたあと、さらにクリーニングには出したのだけれど……」そう言う先輩はすっかり顔色が良く、少し安心する。

posted at 20:29:18

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

吐きながらしゃくりあげる先輩をなんとか立たせる。背中をさすりながら流しに向かって、ジャージを中に放り込んで、そのまま残りも吐かせた。ひとしきり胃の中を出し切ったころ、新野先生が戻って来た。後を任せてグラウンドに戻ろうとしたら、チャイムが鳴ってしまった。残念。

posted at 20:25:26

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

両手の指と指の隙間からぼたぼたと液体が漏れる。トイレか室内の流しか――ああダメだ、どちらも間に合わない。俺は咄嗟に腰に巻いていたジャージを解いて二つ折りにして、先輩の口元に充てがう。「我慢、しないでいいです。これにしてください」そう言った直後、悲鳴みたいな声とともに先輩が嘔吐した。

posted at 20:19:44

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「はい。竹谷です。分かります? 先輩。ここ、学校の保健室。分かりますよね?」「え……、あ……」少しずつ先輩の瞳に光が戻る。ほう、と一安心で息を吐いた後――また、先輩の様子が変わった。「…………っ、ふ、ぐっ……!」両手で口元を押さえて、目に涙を浮かべて、体が震えている。あ、これは。

posted at 20:19:44

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「先輩、ちょっと、落ち着いて」「ごめんなさい、ごめんなさい、いやだ、やめて、殺さないで!!」「汐町先輩!!」今までにないくらい大声で名を呼ぶと、そこでようやく先輩の動きが止まった。虚ろだった目の焦点がようやく合って、正しく俺の姿を認識したようだ。「……た、……け、や?」

posted at 20:11:23

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

ぼろぼろと涙を流しながらそう言って喚くので、どうしたら良いのか分からなかった。ただあまりにも呼吸が荒いままに叫ぶので、このままじゃ過呼吸でも起こすのではないかと思うと、止めざるを得ない。めちゃくちゃに振り回される腕を避けて、半ば抱きしめるような風に肩を掴む。

posted at 20:11:23

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「ごめんなさい!!」悲痛な叫びが、保健室いっぱいに響いた。「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい! 助けて、いや、やだ、やめて、大人しくします騒ぎませんだからやめて助けてお願いします! 痛いのやだ、やだやだ、触らないで、やだ、やだごめんなさい、ごめんなさい!!」「ちょ、先輩!」

posted at 20:06:25

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

冷や汗が玉になって額に浮かんでいる。抱えて室内に入れて、扉を閉めた。「先輩――先輩、大丈夫ですか? ねぇ」頬を軽く叩く。顔が真っ白だ。閉じていた瞳が薄っすら、虚ろに開いて、それから、その瞳が俺の姿を認めた瞬間――俺は驚くほど強い力で、突き飛ばされた。

posted at 20:04:46

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

音は、廊下側の扉のすぐ外から聞こえて来た。不審に思って俺は扉を開ける――人が、転がっていた。「え」女子生徒だ。ぜえはあと荒い呼吸を繰り返している。慌てて抱き起こして、ぎょっとした。よく知る顔だったからだ。「……汐町先輩?」

posted at 20:00:48

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

外の水道で傷口を軽く洗ってから、保健室に入る。残念ながら先生は不在だ。利用者名簿に名前を書いて、消毒液やら何やら、勝手に拝借する。毎度のことなので新野先生も許してくれるだろう。処置を終えて、さて授業に戻ろうかと思ったその時、ばたん、と大きな音がした。

posted at 20:00:48

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「――ッ、痛ぅ……!!」けたたましく鳴るホイッスル。昨夜のテレビ番組のことを考えすぎて、ぼーっとしていた。いや、体育、それもサッカーの最中に考え事は流石にダメだ。派手に転んで、腕から足から気持ち良いくらい擦りむいて、めちゃくちゃ痛い。チームメイトに言って抜けて、保健室へ向かう。

posted at 19:53:59

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

洗い物を終えて食卓に戻る。小倉あん、チョコあん、クリームあん、ほうじ茶あん。迷ってほうじ茶あんにした。外はややサクサク、中はしっとりのパイ生地に、香ばしいほうじ茶フレーバーのあん。なるほどこれは美味しい。パッケージの裏を見る。「……【汐町堂】?」「知ってるの?」……まさか、ねぇ。

posted at 19:49:20

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「あ、そうだ八左ヱ門、洗い物終わったらお菓子食べない? 和風パイ」「和風パイー?」水の音のせいで少し声は大きくなる。「どこの!」「大阪ー! 出張行ってた同僚が買って来てくれたんだけど、大阪の凄い老舗の新作で、大人気なんだって!」大阪の老舗のお菓子、ねぇ。ん? と、何かひっかかった。

posted at 19:47:00

2月11日

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「そう。あり得ない話じゃないからねぇ。……最悪ただ拐われただけならまだ良いかもしれないけど、暴行なんてされてたら、大変だよ。本当に」母さんがため息をつきながら、ご飯の最後の一口を口に入れた。飲み込むのを待って、まとめて自分の皿と一緒に下げる。

posted at 19:43:11

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「犯罪に巻き込まれたことで自罰的になって、今まで活発だった子が人の顔色を伺う子になっちゃったりとか。逆に、自分が悪い子だったからこんな目に遭ったんだって被害を正当化するために、今までより攻撃的な性格になっちゃったりとか」「攻撃的な性格……?」

posted at 19:43:11

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「しかしその誘拐されたお嬢さん、その後ちゃんとまともに生活できてるのかねぇ」「その後って?」「色々よ。トラウマになって、外出できなくなっちゃったりとか、そうじゃなくても、その後の人格形成にも影響出てたりとかね」「人格形成……性格とか?」「そうそう」たとえばね、と、母さんが語る。

posted at 19:43:10

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「酷い話だねぇ」母さんがため息混じりに呟く。「本当にね、子どもがこうやって被害に遭う話っていうのは、聞いてて辛いもんがあるよ。八左ヱ門も気をつけなさいよ」「んー」手が止まっていたせいですっかりご飯が冷めた。かきこむ。

posted at 19:43:10

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

今僕どこそこで、こうこうこう言う車とすれ違ったんですけど!」言うて。あー頼むから僕の勘違い早とちりでありますように! って思ったんですけどね……まさにその車やったんですよ。誘拐犯とその仲間と、誘拐されたお嬢さんの乗ってた車』

posted at 19:36:09

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

『でね、これやっとったって言うたら絶対! あかんやつや! と思って。「いや〜やってなかったですよ?」言うたら、おおきに言うてまた車ゆっくり徐行で進んでいって。うわこれ絶対、絶対あかん! と思って必死で車のナンバー覚えて、もうすぐ警察電話して、「もしもし警察ですか!

posted at 19:36:09

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

で、僕の横で車がぴったー止まって』MCの女子アナが、ヒッと息を飲む。『運転席の窓びー開いて、ドライバーが、「兄ちゃん、この先検問ってやっとったか?」って聞くんすよ!!』もう僕むっちゃ怖くて! と大声を出す芸人、ざわめくスタジオ。思わず固唾を飲む。

posted at 19:36:08

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

途中大通り出るとやっぱり検問とかやってて、あーめっちゃ大事やんかと思ってて、で、そのあとまた少し裏に入った路地入ったんですね。そしたら、白いバンがゆーっくり徐行で、すれ違う形でこっちに向かって来て。それ見て、なんかめっちゃ嫌な予感というか、ざわざわってしたんですわ。

posted at 19:36:07

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

『ただ僕そのあとすぐ予備校行かなあかんかったんで、母親が最初送ろうか言うてたんですけど、いや流石にそれはええよって断って、今日日男子高校生かて何されるか分からんからくれぐれも気を付けろ言われて、まぁ僕は家出たんですよね。で、家出て自転車でゆっくり予備校向かって、

posted at 19:36:07

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

あのー、大阪やったらもう絶対知らん人はいないってくらいの名家があるんですけどね? そこのお嬢さんが誘拐された言うて』スタジオや観客席がざわつく。おいおい、これ本当にオンエアして大丈夫な話だったのか? と思いつつ、思わず晩飯を食べる手が止まる。

posted at 19:27:28

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

『するとその時僕は高校生くらいになるんですけど、学校から帰ってきたらね、母親が凄い深刻そうな顔して、学校の周りとか警察多かったやろ? って聞くんですよ。あー確かにそう言えば帰り道警察とかパトカーめっちゃいたなー思って、母親に話聞いたら、

posted at 19:27:27

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

『これはね、あのー、ちょっと僕正直、オンエアされない覚悟で話しますね。ニュースにもなってない話なんで、最悪全カットもあるなと思って話します』最近売り出し中の、関西の若手コンビのツッコミ役だ。『フェイクはところどころ入れときますね。えーと、したら、10年くらい前の話にしときます』

posted at 19:24:57

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

番組表を見る。毎週人気のトーク番組、今日は芸能人が体験した『ゾッとする話』特集らしい。とりあえずこれにする。心霊体験から人間の恐怖まで、盛りだくさんだ。

posted at 19:20:07

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「あ、もしかしていつもヘンテコな喋り方すんのって、まさか関西弁が出ないようにとかそういう……?」「それとこれとは全く違うわ。意味が違う」「ほーん……まぁどうでも良いっすけど」

posted at 16:47:17

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「そうよ、関西人よ。ばりばりの。大阪人! 文句ある?」「いや、ないですけど、なんというか、完全に山手のお嬢様だとばかり思ってたんで、なんか、こう……」「いや、それも間違いじゃないのよ」「うわ言い出したのは俺だけどなんか腹立つなその返答」「ふん。言ってなさい」

posted at 16:47:17

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

画面をタップして通話を切って、教室に戻ろうとして。「うわっ」「ほあっ」階段の陰に隠れていた人にぶつかった。「……うげ」思わず顔を顰める。向こうも気まずげな表情だ。「……ど、どーも、汐町先輩」「……いたの、竹谷。聞いてたの」「……うぃっす。……あの、先輩、もしかしなくても関西人?」

posted at 16:47:16

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

あはは、嘘やって、冗談冗談、ほら泣きなやもう。まぁええわ、後で詳しい日時教えてな。わたしから跡部に連絡とってセッティングしとくわ。うん、ほなまたね。

posted at 16:39:44

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

連れて行ったろうと思ったんやけど。あ、せや、財前くんは? うんうん、来るやんな。美味しい善哉食べられる店紹介したるさかい、伝えといてな? は? チーズリゾットなんか梅田でもなんぼでも食べられるやろええ加減にしいや。サイゼでも行っとったらええねん。もう東京来んな。

posted at 16:39:43

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

え、そうなん? へぇ、どこと? え、氷帝? ほならわたし跡部に声掛けとくさかい、ご飯でも一緒に行かへん? ほかの四天の子ぉたちも誘ってくれてええし。あ、せや、あの子は? えーと、金太郎くん? あ、そうかあの子まだ中学生か。残念やわぁ、東京にもめっちゃ美味しいたこ焼き屋さんあるから、

posted at 16:39:43

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

うん、ほんまに、元気にしとるよ。そっちは? 風邪とか引いてへん? せやな、健康オタクが風邪なんか引くわけあらへんもんなぁ。うちの店のお菓子は食べてくれてる? あはは、有難いわぁ。毎度ご贔屓にしてくれはってどうもおおきに。

posted at 16:39:43

2月11日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

はーい、もしもし。うん、久しぶりやねぇ。元気? うん、わたしは元気。え? 当たり前やんこっちも昼休みや。東京と大阪でそない時差あるわけないやろ。おもんないわー、相変わらずあほやなぁ。で、何の用なん? え、きしょ。さぶいぼ立つわぁ。あはは、嘘やって。ごめんごめん。

posted at 16:39:42

2019年02月10日(日)55 tweetssource

2月10日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

今まで自分に向けられる感情を読み違えることなんてただの一つもなかったのに、なんて返したらいいのか分からなくて、ただ自分にすがって竹谷は惨めに泣いてるし、普段ならそれをからかってまた怒らせるところのはずなのに言葉など何も出てこず。

posted at 23:01:40

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

多分舞花も頭が真っ白になって、何も言えなくなると思うんですよ。出会ってからずーっと顔を合わせては煽り合い、愛も情もないから丁度良いと二度だけ割り切ったセックスをした仲だってのにそんなこと突然本気のトーンで告白されて、

posted at 23:01:40

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

きっとその時は竹谷本人も頭がぐっちゃぐちゃで言葉にまとまりなんかなくて、今まで不機嫌そうな顔か怒りの表情かもしくは一周回って笑顔しか見たことがなかったのに、真っ青な顔でぼろぼろ涙をこぼしながら震える声で「俺は、あんたのことが、ずっと好きだったらしいです」と言われた時に、

posted at 22:58:38

2月10日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

まさかそれから10年経って、竹谷が本当にこれが恋だったのかと自覚してしまったとして、それを万が一舞花に告白することがあった時に、

posted at 22:57:07

2月10日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

あの出会いの時、因縁めいたものを感じて、この男はきっと自分を楽しませてくれるなって感じて、初対面からいきなり向けられるビリビリの殺意を全身で味わって、こんなに敵意剥き出しで向かってきてくれるなんてたまらない! って思ってて、本当にそれだけたと思っていて、

posted at 22:57:05

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

観月との共犯関係も、降谷くんが自分を素直な友人と認めつつあるのも、全部分かっていたんだけど、唯一、本当に全く唯一、これだけ読めなかった感情があるとしたら、それが竹谷から自分に向けられている感情だと良いな、って。

posted at 22:54:43

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「この子ならわたしが一番信頼できる友人になってくれる」って出会った瞬間分かったし、小平太は自分を見ているようでもっと遠くを見ていると知っていたし、伊作とは近しいものを感じて互いにやや嫌悪の情があるなと分かったし、久々知に一目惚れされたのもすぐ分かったし、跡部との相互理解も

posted at 22:54:40

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

これは本当にわたしだけが美味しいだけのアレなんですけど、現代舞花は相手が自分に対してどんな感情を抱いているのかという点について、読み間違えることはまずしないのね。だから文次郎に一目で惚れたのは直感で「この男も絶対にわたしを好きになる」って分かったからだし、暁ちゃんに対しても

posted at 22:54:40

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

小平太はもう達観の領域だし、久々知も文舞結婚を機にようやく踏ん切りがついて、一方で竹谷はそこに来てようやく? ひえー地獄じゃない? ごめんね竹谷。

posted at 22:47:08

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

しかしさっき投下した現代竹舞の因縁の始まりを読み返して、実にここから10年経ってようやく竹谷が舞花を特別視していたことを認めるのかと思うと、下手したら小平太より不憫なのでは? って思い始めてきた。

posted at 22:39:38

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

ということは文舞の付き合い始めがちょうどその頃として、舞花から交際報告を受けて自分の中の恋というものを見つめることになった暁ちゃんとかそういう

posted at 22:37:16

2月10日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

自分で書いててあれなんだけど、舞花久々知竹谷の出会い、めっっっっっちゃ泥沼感があってすげーーーーー萌えるんですけど、わたしだけですか。

posted at 21:42:00

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

俺は赤煉瓦に走っていく。兵助はもうとっくに昼飯を食い終わっていて、突然現れた俺を見て驚いていた。何か言う前に、俺は兵助の肩を掴んで揺する。「兵助――悪い事は言わない、やめておけ」「え?」「あいつは、あの女は駄目だ――汐町舞花だけは、やめておけ!!」

posted at 21:40:40

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「教えろ」「何を?」「名前だよ! あんたの名前!」「人に名前を聞くときは、自分から」「ッ……竹谷八左ヱ門だよ!」「そう。竹谷ね、覚えておいてあげる。わたしは汐町舞花よ。よろしくね、竹谷? それと……久々知によろしく」白々しい言葉を残して、女は校舎に戻っていった。

posted at 21:37:56

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

これは駆け引きだ。それも、終わりのなく泥沼の駆け引き。乗ったら負けだが、乗らなきゃ傷つくのはこの女でもなく俺でもなく、兵助だ。俺は俺のプライドと兵助を秤にかけて――答えなんか、決まっていた。他人に優先される自分なんて、何処にもないのだ。俺は女を解放した。

posted at 21:35:26

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「そう。なら、お前から教えてやって」「ふざけんなよ、誰が!」「でもわたし、忘れっぽいから。明日になったらきっと、ここでこうしてお前と会話したことも全部忘れてるわ。当然、久々知との約束も。だから、お前から教えてあげるのが一番良いと思わない?」ぎり、と歯軋りをする。

posted at 21:35:25

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

自分より体格の良い男に追い詰められて、それでも女はにこにこと楽しそうに笑っていた。それがまた、腹が立って仕方がない。目の前が真っ赤に染まったように錯覚するのは、この女の瞳のせいだ。「兵助は、火曜日からずっと赤煉瓦であんたを待ってる。今日もだ。次に会えたらあんたの名前を聞くんだと」

posted at 21:35:25

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「あんた、まさか」「ねぇ、今日って何曜日だったかしら」「おい」「ああ、木曜日ね。……ねぇ、三日連続で約束を破られて待ちぼうけするのって、一体どれほど――」言葉を遮って、頭で考えるより先に、身体が動いた。女の身体を柱に強く押し付けて、それ以上手が動きそうになるのを、必死で抑える。

posted at 21:30:35

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

俺の言葉に、女は優しく笑う。言葉と表情がちぐはぐすぎて、頭がくらくらする。「……お前は面白いね。からかい甲斐がある。ああ、もっと楽しくできるかしら――ねぇ、お前、一年生の久々知兵助って知っている?」兵助の名前が出て、俺は頭が真っ白になった。まさか――まさか?

posted at 21:30:35

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「あら、失礼ね。嫉妬だって人の心よ」「あんたのそれは行き過ぎだ!」思わず声を荒らげた。そんな俺を見て女は声を上げて笑う。「面白いのね。誰とも知らぬ身の程知らずの女子生徒のために、それほど怒れるの?」「差出人なんてどうでもいい、ただ人の気持ちを簡単に踏みにじるあんたが気に食わない」

posted at 21:30:34

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「あのね、もう、二、三年生の内にはいないの。恋文を出そうなんて、わたしの恋人宛に。こうなるのを知っているから。だからこれは一年生から。教えてあげなきゃ! この男はわたしのものだってこと。誰も、誰にも、間には入らせないの」「クズだな」吐き捨てる。「人の心がまるでない」

posted at 21:30:33

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「悪い? 何か」「悪いでしょ」「何故? 違うわ。悪いのは。恋文なんて出す方でしょう? 恋人を差し置いて」「それはそれだろ。断るならあんたの恋人さんからさせるべきで、あんたがそんな風にする権利があるのか?」「あるに決まってるじゃない! だって、わたしよ」ああ、ああ――イライラする。

posted at 21:19:20

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「……それ、あんたの下駄箱なんですか?」「いいえ」にこりと笑って、まるで悪びれた様子でもなく、そう言う。「わたしの恋人の」「つまり今あんたが破いたのは、あんたの恋人宛のラブレター?」「そういうことになるわね」くすくすと笑って、それから、馬鹿にしたような表情になる。

posted at 21:19:19

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

気に入らない眼をしている、と、即座に思った。潤んだ瞳で人を見つめて、思うままにその人を動かす眼だな、と分かった。こちらが何を考えているか、深く抉るように探る眼差しだ。返り血でも浴びたかのように赤みがかっているのがまた、気味悪い。

posted at 21:19:18

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

俺の声に彼女はぴくりと反応して、俺の方を見た。大きすぎるほどの瞳が、俺を真っ直ぐに見つめながら、それでも手紙を破る手は止めない。神経質なほど、細かくびりびりと破って、最後にそれは、強く風が吹いた瞬間、宙に舞って消えた。……時間が止まったように思えた。

posted at 21:14:35

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

背の低い女子生徒だった。りぼんの色が二年生のものなので、先輩だ。彼女は下駄箱を開けると、中から何かを取り出した。白い紙片――手紙のようだった。彼女はそれを開き、中を読むと、ひどく冷たい瞳をして、一気にその手紙を引き裂いた。「えっ」思わず声が出た。

posted at 21:13:06

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

これは真面目が行き過ぎて心配になる手合いだ。こういう奴を見ると、どうにも守ってやらなきゃという気持ちにかられる。昇降口に出たところで別れた。赤煉瓦に向かう兵助の背中を見送ってから、俺は自販機で飲み物を買って、さて教室に戻ろうと、振り返ったところで、俺は不思議なものを見た。

posted at 21:11:10

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

聞けば、月曜日に出会った一つ上の名も知らぬ女子生徒に、もう一度会いたいらしい。忘れなければ来るという約束を信じて、少なくとも今週、桜の散らないうちは待つつもりだと。「……それ、絶対忘れられてねぇ?」「俺もそう思う、けど。でも、何かあったらって思うと」「真面目かよ……」

posted at 21:04:25

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

「今週は? 何処で食ってんの」答えは正門側の赤煉瓦だと言うから、少し驚く。「……寒くねぇ?」「多少は。でも、約束だから」「誰と?」「……分からない」「は?」待て待て待て。

posted at 21:04:24

2月10日

@kmmm_sweet

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昼休み、昇降口にある自動販売機へ向かおうとして、クラスメイトの姿を見つけた。名前は、ええと。「久々知?」くるり、振り返る。手には弁当。「あ。えーっと、竹谷?」「八左ヱ門でいいよ」「じゃあ俺も兵助でいいよ」一緒に階段を降りる。「お前、昼飯教室で食べねーの?」「うん、今週は」

posted at 21:01:04

2月10日

@kmmm_sweet

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けれども翌日、彼女は来なかった。きっとそうだろうと分かっていたけれど、俺はその日も、そのまた翌日も、その週いっぱい、昼休みは赤煉瓦の場所で彼女を待ち続けた。そして、待ちながら俺は、ひどく後悔した――俺はとんでもない人に恋をしてしまったのだと、気付いてしまったのだった。

posted at 20:49:04

2月10日

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忘れてたらごめんなさいね? そう言い残して、彼女は駆けていく。踊るように軽やかな足取りで。俺はそのまま立ち尽くして彼女の背中を見つめる。ああ、名前も聞かなかった。ああでも、明日聞けば良いのか。明日の昼休み。彼女が、俺との約束を覚えていてくれれば。

posted at 20:49:03

2月10日

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「あ、あの、先輩! また、明日、昼休み、ここで会えませんか!」校舎へ駆けようとする背中に向かって、そう叫んだ。振り返った彼女は、すうっと瞳を細めて、楽しげに笑う。「……良いわよ。来てあげる。でもね、忘れっぽいから。わたし。だから――忘れなかったら、来てあげると思う」

posted at 20:46:05

2月10日

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「久々知兵助、です」「そう。覚えておいてあげるわ。忘れなければ」くすくすと、人を小馬鹿にするような笑い方をしながら、それなのに、この人から目が離せない。胸がどきどきして止まらない。呼吸が定まらない。

posted at 20:44:12

2月10日

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「まだ、ある? 何か。用が」「あ、え? い、いえ、何も」「そう。では、ありがとうね。教室に戻るわ」ふわり、立ち上がり、くるり、スカートを翻して、ひらり、軽やかに赤煉瓦の階段を降りて、ふと、こちらを振り返って、艶やかに笑う。「起こしてくれてどうも、お人好しの一年生。お前、名前は?」

posted at 20:41:29

2月10日

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からくり仕掛けのような言葉選びに、頭がくらくらする。はらはらと落ちてくる桜の花びらを手で追って遊ぶ彼女から目が離せない。先ほどの消えてしまいそうな寝顔から一転して、桜を丸ごと喰ってしまいそうに光る目が、決して俺を見ないで、花びらだけを追っている。

posted at 20:41:29

2月10日

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「自習? 四時間目。抜け出してきたの、お前も?」「へ?」放り投げられた言葉を、頭の中で反芻して、何とか飲み下す。「え、ええと、四時間目は終わりました。今は昼休みです、先輩」「あらまぁ」彼女は上体を起こし、伸びをする。「なるほど寒いはず。寝てたのね、そんなに。そして自習じゃない」

posted at 20:38:12

2月10日

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全てを見透かすような、赤みがかった瞳だった。心の奥底まで丸ごと覗き込んでくるような、底の知れない瞳だ。じ、と見つめられて、動けずにいた。「こんなところで寝ては」ようやく絞り出した、言葉はそれだけ。「風邪を……引くと、思います」たどたどしく紡いだ言葉に、彼女は首を傾げる。

posted at 20:35:51

2月10日

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また風が吹く。日差しはあるが気温はやや低く、こんなところでいつまでも寝ていては風邪を引くと思った。俺は少し迷ったけれど、一歩踏み出して、彼女の肩を軽く揺さぶる。んん、と小さく呻いたあと、彼女の目がゆっくりと開いた。大きすぎるほどの瞳が、俺の姿を認める。

posted at 20:35:51

2月10日

@kmmm_sweet

汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

強い風に晒されて枝から離れた花びらが、一枚また一枚と、舞いながら彼女の身体に落ちていく。悲しいくらい儚げな花吹雪なのに、どうにも俺には、そのまま彼女が花びらに埋まって跡形もなく消えてしまいそうに見えた。そんなこと有り得ないと分かっているのに、彼女から目が離せなかった。

posted at 20:32:42

2月10日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

しかしそこには、先客がいた。ベンチを丸々一つ一人で占拠して、横になっている女子生徒。首元のりぼんの色で、一学年上の先輩だと分かった。びゅう、と強い風が吹き付けて、スカートがめくれそうになって、目を逸らす。風が和らいで彼女の方を再び見て、ひゅ、と、息が止まった。

posted at 20:31:11

2月10日

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その桜は、正門近くの憩いの場に植わっている。図書館のそば、赤煉瓦の段になりベンチの置かれたその場所は、一目見てお気に入りの場所になった。昼休み、弁当を持っていそいそとその場所へ向かう。クラスにそれなりに気の会う友人は出来つつあったが、桜の咲くうちは、ここで一人で過ごしたかった。

posted at 20:29:24

2月10日

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汐町舞花@夢垢@kmmm_sweet

その高校にはたくさんの桜の木が植えられているけれど、一本だけ、毎年咲くのが遅いのだという。卒業生である亡き父から聞いた話だ。入学式の前にはほとんどの桜が散ってしまう中、唯一その一本だけは、まるで毎年新入生を迎えるのも待つかのように、四月に入ってから綻び始めるのだという。

posted at 20:25:31

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